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セキュアブレイン、モバイルアプリになりすまし検知機能を組み込めるSDK「MORE」を販売開始

 株式会社セキュアブレインは19日、モバイル向けアプリケーションに、なりすまし検知機能を組み込むことが可能なSDK「MORE(モア)」の販売を開始した。

 近年では、ネット犯罪もモバイルにシフトしてきており、海外では既に正規のモバイル銀行アプリにワンタイムパスワードの入力を促す偽画面を表示するマルウェアや、SMSで提供されたワンタイムパスワードを横取りし、攻撃者に転送するマルウェア攻撃などが報告されているという。

 こうした海外で先行しているモバイル被害を考慮し、セキュアブレインでは不正送金対策ソリューション「PhishWall」のラインアップに、MOREを追加した。

 MOREは、金融機関に限らず、モバイル向けアプリケーションになりすまし検知機能を組み込むことが可能なSDK。モバイル端末を操作するさまざまな人の動的要素やOS、ネットワーク環境など数百のパラメータ情報を収集し、機械学習技術によるリスクスコアで判定することで、通常とは異なる利用者であることを検知し、なりすましログインをリアルタイムで導入企業へ通知する。

 アプリケーション開発企業は、MOREを使うことにより、自社アプリケーションに簡単になりすましログイン検知機能を実装して提供することが可能になる。

 MOREは、イタリアのXTNが開発したSDKで、ヨーロッパの大手銀行やECサイトに導入実績があり、MOREを搭載したアプリケーションを使用しているユーザーは、ヨーロッパを中心に数百万ユーザーに及ぶという。セキュアブレインは、ヨーロッパで多くの導入実績があるMOREを、日本国内では初めて販売する。

 MOREの動作環境は、iOS 8以上、Android 4.1以上、Windows Phone 8.1または10。価格は要問い合わせ。