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セキュアソフト、PC内に仮想的なWeb閲覧環境を構築する企業向けソフトウェア「mamoret BE」

管理者によるポリシーの一括設定などが可能

 株式会社セキュアソフトは、企業向けのWebブラウザ仮想化ソフトウェア「mamoret BE」を11月1日より販売開始すると発表した。

 mamoret BEは、すでに提供されているWebブラウザ仮想化ソフト「SecureSoft mamoret」の企業向けバージョン(Business Edition:BE)。企業内のPC上でWebブラウジング専用の隔離環境を生成し、一般業務を行うローカル環境からブラウジング環境を分離することで、企業内のPCをマルウェアから保護するという。

 こうしたWebブラウザの仮想機能に加えて、mamoret BEでは、企業内ネットワークへのマルウェア拡散を防止するネットワーク制御機能や、サーバー利用によるポリシーの一元管理機能などが追加されている点が特徴。

 ネットワーク制御機能を利用すると、IP設定によりmamoret BE環境から社内サーバーへのアクセスを遮断して、マルウェアの拡散を防止できる。一方のポリシー設定については、ポリシーを個人が設定できる「スタンドアローンモード」と、管理者が一元的に設定する「サーバモード」を利用可能だ。なお、「サーバモード」で必要なサーバー機能をクラウドから提供するサービスも用意されている。このほか、mamoret BE環境においてUSBの使用可否を制御する機能が搭載された。

 なお、PCのローカル環境にインストール済みのアプリケーションは、mamoret BE環境内でも利用可能。mamoret BEでインターネットアクセスを行い、ダウンロードしたファイルをmamoret BE内で閲覧・編集する場合に、PCのローカル環境にインストールされているMicrosoft Office(2016/2013/2010)を利用する、といったことができる。同様に、mamoret BE内のウイルス検知をローカル環境のウイルス対策ソフトから行うことも可能とした。

 価格は、1ユーザーあたり年間1万5000円からで、サーバー機能のクラウドサービスを利用する場合は、別途費用がかかる。セキュアソフトでは、業界や規模を問わず一般企業、官公庁、自治体、病院などへ販売を進める考えで、3年間に15億円の販売を目指している。