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NTTデータが中国・貴陽市にビッグデータ先進技術研究院を設立 貴陽市政府、中国科学院ソフトウェア研究所のと共同で

 株式会社NTTデータは11日、中国・貴陽市政府ならびに中国科学院ソフトウェア研究所(Institute of Software, Chinese Academy of Sciences、以下ISCAS)と共同で、中国・貴陽市に「貴陽科恩ビッグデータ先進技術研究院」(以下、先進技術研究院)を設立したと発表した。

 先進技術研究院は、中国・アジア太平洋(APAC)地域における、IoTなどビッグデータ活用のソリューション開発・展開を図ることを目的としており、ビッグデータやIoTの活用領域を広げる共同研究と技術実証を実施する。まずは、「次世代スマート交通」「環境系IoT」の2つを中心テーマとして設定し、共同研究・技術実証を開始するとした。

 このうち「次世代スマート交通」では、ディープラーニング(深層学習)などのAI技術を活用した高度な複合ビッグデータ解析により、交通状況のリアルタイムでの可視化、信号制御の最適化による渋滞発生抑止や域内最適移動の実現を目指す。

 また「環境系IoT」では、低消費エネルギーのセンサーを活用した、大気環境や水資源のリアルタイム計測と予測などを目指すとした。

 3者は2020年までに、まずは中国国内やAPACへ展開可能なソリューションを開発する予定。NTTデータはさらに、中国国内のグループ会社と連携して今回の取り組みを進めることで、将来的な中国国内でのビジネス展開に向け、AI技術やIoT関連技術などを高レベルで有する人材の育成を図るとしている。

 なお、理事長にはISCAS教授・貴陽信息技術研究院所長の李玉成氏が就任し、人員は20名前後でのスタートを予定している。