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NEC、名古屋駅から15分圏内に都市型データセンターを新設

NEC名古屋データセンター外観

 日本電気株式会社(以下、NEC)は5日、愛知県名古屋市内に「NEC名古屋データセンター」を新設し、2019年4月にサービス提供を開始すると発表した。

 NEC名古屋データセンターは名古屋市中心部に位置し、名古屋駅から15分以内でアクセスできる都市型データセンター。NECのシステム開発や保守の拠点からも20分圏内のため、緊急時の作業にも迅速に対応できる。

 データセンターと、NECのクラウドやハウジング、他データセンターのハウジングと連携することで、ハイブリッド環境や災害復旧環境の構築が可能。これらの特徴により、新たなシステム構築や災害復旧環境の構築、既存システムの最適化など、幅広いニーズに柔軟に対応できるとしている。また、運用面では、これらの環境を顧客自身が専用ポータル画面により一元的に管理できるほか、運用作業自体をNECにアウトソースすることもできる。

 環境への配慮とコスト低減のため、40℃の高温環境下でも安定稼働するNEC製サーバー機器を採用するとともに、サーバー冷却電力を極小化した「高温対応機器エリア」を設置。pPUE(Partial PUE、データセンターの部分的な電力効率を示す指標)1.1台の高いエネルギー効率を実現し、通常エリア比で約15%のコストを削減する。また通常エリアにおいても、外気エネルギーを積極的に活用した省エネ効果の高い空調方式を採用することで、PUE1.3台を実現し、コスト低減に貢献する。

 電源設備は、可用性99.999%の高信頼な無停電電源(UPS)と、72時間無給油連続運転が可能な自家用発電機を冗長構成で配置。建物には積層ゴムを用いた免震構造を採用することで、地震、停電、ネットワーク障害などへの耐災害性と安定稼働を実現し、事業継続性の向上に貢献する。

 セキュリティ対策では、ICカード認証や、NECの顔認証技術によりなりすましや共連れを防止するウォークスルー顔認証など、サーバーラックを開錠するまでに多段階のセキュリティチェックを実施し、不正入館の排除を徹底している。さらに、建物周囲に設置された監視カメラ映像を、NECの行動検知技術を用いて24時間365日リアルタイムで解析し、不審行動を検知することで、インシデント発生を未然に防ぐ。