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中央システムのログ集積プラットフォーム「アットハブ」、データを抽象化して業務システムと連携可能に

 TISインテックグループの中央システム株式会社は5日、ログ集積プラットフォーム「アットハブ」を提供開始したと発表した。

 アットハブは、各種センサーやビーコン、ICカード、バーコード、RFID、電話、スマホアプリなど、多種多様なハードウェアやソフトウェアからログデータを収集し、業務システムとのデータ連携を行えるようにするシステム。ログデータを、「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」に抽象化し、することで、ログを作り出すハードウェア、ソフトウェアに依存しないデータとして扱うことができる。

 また、こうして抽象化されたログデータはつながる先の業務システムを選ばず、さまざまなシステムで活用可能な点も特徴。中央システムでは活用例として、「労働時間の適正な把握のための、客観的な記録の取得」「人感センサーを使った遠隔施設の稼働状況の把握」「電話の着信履歴を活用した人材派遣業における点呼業務の効率化」「物流ラインのコール(呼び出し)システム、生産ラインにおける工程ごとの作業時間の集計」などを挙げている。

 さらに、データの収集に必要なハードウェア、ソフトウェアをあらかじめ用意しているため、ユーザーはアットハブと連携可能なハードウェアやソフトウェアを選ぶだけで、必要なログデータを業務システムですぐに活用できるとした。

 中央システムでは、自社システムの開発・管理をしている情報システム部門や、顧客のシステム構築を手掛けるSI事業者、アットハブと連携可能なクラウドサービスベンダーなどに提供したい考えだ。

 価格は、初期費用が10万円、月額費用が5万円から。加えて、1ログデータあたり0.5円の従量課金が発生する。