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F5ネットワークス、NECのオーケストレーションソリューションとの連携を強化

Office 365に対する通信制御とその運用自動化を実現

 F5ネットワークスジャパン合同会社(以下、F5)は31日、日本電気株式会社(以下、NEC)の統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」と、F5のアプリケーショントラフィック管理製品「F5 BIG-IP」を連携したオーケストレーションソリューションを強化し、Office 365をはじめとするマルチクラウド利用環境の快適な運用を実現可能にすると発表した。

 F5では、Office 365に代表されるSaaSや、Microsoft Azure、Amazon Web Servicesなどのパブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせた環境の利用が増大しており、これに伴って、クラウドサービスへのトラフィックや、クラウドサービスを利用する場合の運用を効率化・省力化したいというニーズも高まっていると説明。

 今回のソリューションは、こうしたマルチクラウド時代のニーズに対応するためのもので、WebSAMとBIG-IPとの連携により、複数のネットワーク機器が存在するネットワークインフラ環境の統合管理や運用自動化を、マルチクラウド利用環境に適用することを容易にする。

 Office 365は、IPアドレスやFQDNが頻繁に変更されるため、関連するネットワーク機器の統合管理を自動化することが容易ではないが、すでにBIG-IPでは、単体でもOffice 365の特性を踏まえた通信制御を実現している。さらに、データセンターシステムにおけるネットワーク機器のオーケストレーションに強みを持つ「WebSAM Network Automation」から管理することで、Office 365に対する通信制御のアクセス先変更の運用自動化のみならず、ネットワークインフラ環境の一元管理が可能になった。

 NECとF5では、マルチクラウド環境におけるITインフラの運用効率をさらに高めるため、今後も連携した取り組みを推進していくとしている。