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ヤマハ、ネットボランチと連携する電話帳サーバー「YSL-V810」

 ヤマハ株式会社では、電話帳サーバー「YSL-V810」を6月に発売する。すでに提供を終了している電話帳サーバー「RTV01」の後継製品となり、同社のルータ「RTX810」をハードウェアとして利用するという。

 YSL-V810は、VoIPゲートウェイとして利用しているヤマハルータ「NVR500」「NVR510」「NVR700W」で構築した内線VoIPネットワークの電話番号を一括管理できる、電話帳サーバー製品。拠点ごとのVoIPゲートウェイで電話番号を個別管理している場合は、拠点の増減がある都度、全拠点で設定変更が必要だったが、YSL-V810を利用すれば、電話番号の集中管理を実現できるため、電話番号の運用・管理負担を軽減可能という。

 電話帳の設定はWeb GUIに加え、CSVファイルによる入出力にも対応。通話履歴、障害履歴、統計情報をCSVファイルに出力して、表計算ソフトで編集しグラフ化する、といった使い方もできる。また、通信障害発生時のメールで通知機能や、メール通知でSIPパケットログを添付する機能を搭載した。

 さらに、製品を複数導入することで、冗長化による可用性の向上や規模の拡張にも対応する。YSL-V810を2つ利用して冗長構成を組むと、プライマリとして設定したYSL-V810がダウンした場合でも、セカンダリのYSL-V810が仮想IPアドレスを引き継いでサーバー動作を継続するので、システムのダウンリスクを低減可能。サーバー連携機能を利用したYSL-V810同士を連携させれば、システム全体の拠点数や同時通話数を拡張できる。

 最大登録数は1000番号、最大同時接続数は200通話で、いずれもRTV01の2倍を実現した。また、RTV01の設定をそのまま使用し、RTV01から置き換えることが可能としている。

 なお、YSL-V810自体はソフトウェアだが、単体での購入はできない。また、YSL-V810が導入されたRTX810はルータとして利用不可能とのこと。

 価格は、RTX810とのセットで21万円(税別)。