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Office 365やG Suiteをオフラインでも利用可能に、富士ゼロックスの「SkyDesk Secure Mobile View」

 富士ゼロックス株式会社は15日、グループウェアをセキュアに扱えるようにするクラウドサービス「SkyDesk Secure Mobile View」を、同日より提供開始すると発表した。Office 365またはG Suite(旧称:Google Apps for Work)に対応する。

 SkyDesk Secure Mobile Viewは、クラウド上のグループウェアから情報を取得して暗号化し、専用モバイルアプリへプッシュ配信するクラウドサービス。独自の技術(モバイル・コンフィデンシャル・ビューイング)によってクラウドグループウェアの情報を暗号化し、モバイル端末へプッシュ配信する仕組みを採用しており、メールなどを閲覧するたびにネットワークに接続しログインする、ワンタイムパスワードを入力するといった手間を不要にしている。

 また、情報は自動的に配信され、端末に保存されるので、メールやスケジュール、ドキュメント(Office文書、PDFファイル)を専用アプリからオフラインで操作できる点が特徴で、通信が一時的に遮断される地下や郊外、移動中など、これまで利用できなかったような圏外の場所でも、最長2時間、操作を続けられるとのこと。送信する際や新たにコンテンツをダウンロードする場合のみ、インターネット接続が必要になる。

 なお、圏外で2時間以上経過すると自動的にファイルが開けなくなり、オフライン環境下でも情報へのアクセスを遮断するほか、端末に送られる暗号化された情報は、指定された端末以外では開封できないため、万一、他の端末へファイルが送信されても内容を見ることはできないという。

 管理者向けツールでは、履歴確認や操作制限が可能で、特定ドメインのメール送受信を制限する機能も備えた。端末利用者の操作履歴については、GPS連動で位置情報とともに記録・閲覧できる。また万一、利用者が端末を紛失した際には、管理ツールから端末を停止し、アプリの起動ロックを行えるほか、登録アカウントを削除すると、リモートからデータを削除できるとのこと。

 専用アプリは、AppStoreまたはGoogle Playからダウンロード可能で、iOS 9.x/10.x、Android 4.4.x/5.0.x/5.1.xに対応する。配信される期間は、メールが操作時点からさかのぼって過去1カ月分、スケジュールは前後月、当月あわせて3カ月、フォルダ/ファイルは過去1カ月間。

 価格は、初期登録料が1テナントあたり5万円、月額利用料が1アカウントあたり800円。また、アカウント数削減時、サービス解約時などに変更手数料1万円がかかる。