IIJ、ウェブセキュリティサービスでFlashやJavaScriptを分離環境で実行する「セキュアブラウジングオプション」を提供開始

　株式会社インターネットイニシアティブ（以下、IIJ）は16日、クラウド型ウェブセキュリティ対策「IIJセキュアWebゲートウェイサービス」の機能を拡充し、ウェブコンテンツを分離環境で実行することで、クライアント側でのマルウェア感染を防御する「セキュアブラウジングオプション」の提供を開始した。料金は個別見積もり。

　IIJセキュアWebゲートウェイサービスは、危険なサイトへのアクセスを遮断するウェブフィルタリングや、アンチウイルス、ウェブアクセスログ保管など、ウェブアクセスに必要なセキュリティ機能をゲートウェイとして提供するクラウドサービス。

　今回追加したセキュアブラウジングオプションでは、FlashやJavaScriptなどウェブの画面を構成するためのコードをユーザーのブラウザーとは分離した環境で実行し、ユーザーの端末には安全なレンダリング情報（文字や画像の表示情報）を転送、表示させる、米Menlo Securityの特許技術である「ACR」を活用。ウェブコンテンツをユーザーのブラウザー環境とは分離された環境で実行することで、ウェブ経由のマルウェア感染を防ぐ。

　専用のブラウザーやソフトウェア、プラグインをインストールする必要がなく、ユーザーは従来のブラウザ環境をそのまま利用可能。ウェブコンテンツ実行環境は、国内にあるIIJのサービス設備に構築されており、利用企業は自社でアプライアンス機器などを構築する必要がなく、短期間で導入できる。

セキュアブラウジングオプション概要図