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NEC、「物体指紋」による画像解析サービスを製造業向けに強化、個品管理を実現

「GAZIRU個体識別サービス(個品管理)」の導入イメージ

 日本電気株式会社(NEC)は21日、製造業向け画像認識サービス「GAZIRU個体識別サービス(個品管理)」を発表した。「物体指紋」の認識技術を応用することで、製造現場における部品トレーサビリティを実現するための製品。初期料金は100万円、月額料金は50万円から(いずれも税別)。10月28日より提供を開始する。

 工業製品や部品の表面に自然発生する微細な紋様を「物体指紋」として捉え、これを画像解析するサービスをNECでは従来から提供していたが、「GAZIRU個体識別サービス(個品管理)」ではその機能を製造業向けに強化。撮影法や解析アルゴリズムの最適化により、これまでの10分の1程度の細かさの紋様を判別できる。

 機能強化により、対象物の真贋判定に加えて、部品などの個体判別も行えるようにした。シリアルナンバーを付与していない製造途中品でも画像解析できるため、識別シールを貼る手間の軽減にもつながるという。

 販売目標は今後5年間で100億円。なお、11月1~2日に東京国際フォーラムで開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016」にて、新サービス関連の展示を行う。