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富士ゼロックス、デジタル複合機とパートナーのクラウドサービスを連携させ“働き方改革”を支援

コンカー、Sansan、Boxと提携

 富士ゼロックス株式会社は12日、新コンセプト「Smart Work Gateway」のもと、業務プロセス効率化による働き方改革を支援するため、ビジネス向けクラウドサービス企業3社と協業すると発表した。自社のデジタル複合機と株式会社コンカー、Sansan株式会社、米Boxのクラウドサービスとの連携により、ユーザー企業に適したコミュニケーション環境を提供するという。

 具体的には、まず、コンカーのクラウド型出張・経費管理システム「Concur Travel&Expense」と複合機がワンストップで連携。複数枚の領収書を複合機でスキャンするだけで個別の領収証を認識して、Concurのシステムへ経費情報を自動入力できるようにする。これにより、煩雑な経費精算業務を効率化して生産性を向上するとともに、領収書原本保管義務撤廃に伴うペーパーレス化を実現し、輸送・保管・管理コストの大幅な削減を可能にするとしている。

 Sansanとの連携では、同社の名刺管理サービス「Sansan」と複合機がワンストップで連携。複数枚の名刺を複合機でスキャンするだけで個別の名刺を認識し、「Sansan」へ自動登録する仕組みを提供する。

 またBoxのクラウドストレージ基盤「Box」との連携では、例えば、PCやモバイル端末などのデバイスからBoxにアクセスし、オフィス外でのプリントを可能にする富士ゼロックスのクラウドサービス「Cloud On-Demand Print」を通じて、コンビニなどの複合機でも印刷を行えるようにする。社外での印刷を可能にすることで、直行直帰やテレワークなど、場所にとらわれない働き方を支援するとした。

 さらに、富士ゼロックスの複合機からDropbox、Evernote、Google Drive、OneDrive、SharePoint Online、Working Folderといった自社・他社のクラウドサービスが利用できるようになるほか、すでに連携を実現しているサイボウズの業務アプリクラウド「kintone」とも、継続して提携サービスを強化する考えだ。