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オージス総研と日立システムズ、両者のサービスを連携させたクラウド型指静脈認証シングルサインオンサービスの開発を発表

 株式会社オージス総研と株式会社日立システムズは5日、オージス総研の統合認証ソリューション「ThemiStruct」と、日立システムズの「SHIELD PBI指静脈認証サービス」を連携させた、クラウド型の指静脈認証シングルサインオンサービスを開発すると発表した。

 ThemiStructは、企業向けのID管理と各種クラウドサービスへのシングルサインオン機能などを提供する統合認証ソリューション。OpenID ConnectやOAuthなどの技術標準に対応し、電子証明書やワンタイムパスワードといったソリューションとの組み合わせにより、さまざまなニーズや利用シーンに対応できる。

 SHIELD PBI指静脈認証サービスは、電子署名技術に基づく本人認証を可能にする技術「テンプレート公開型生体認証基盤」を活用したクラウド型の認証サービス。認証の鍵として電子証明書などの代わりに生体情報を利用するため、紛失リスクもなく、なりすましの防止にも効果的となる。

 オージス総研と日立システムズでは、両者のサービスが連携することで、「Office 365」や「Kintone」などのクラウドサービスに加え、SAML、OpenID Connectに対応したさまざまなアプリケーションにおいて、パスワードを利用せずにクラウド型の指静脈認証だけで安全なシングルサインオン認証が可能になると説明。ユーザーによる鍵情報や生体情報の保管は不要で、ICカードやUSBトークンなどの物理的な認証機器を持ち歩く必要がないため、紛失・悪用などのリスクも低減できるとしている。

 両社では、正式サービス開始に向けて試行や検証を重ね、主にクラウドサービスを利用する中堅中小企業に向け、2017年1月から販売することを目指す。