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2016年第2四半期の国内クライアントPC出荷台数、前年同期比1.2%減の250万台

ビジネス市場は10.7%増、家庭市場は14.1%減

 IDC Japan株式会社は23日、日本国内におけるクライアントPC市場の出荷実績値について発表した。

 2016年第2四半期(4月~6月)の国内クライアントPC出荷台数は、ビジネス市場が145万台(前年同期比10.7%増)、家庭市場が104万台(同14.1%減)の、計250万台(同1.2%減)となった。家庭市場はマイナス成長が続いているが、ビジネス市場の2桁パーセント成長が寄与し、前年同期並みの出荷台数に戻ってきたという。

 出荷台数のベンダーシェアのトップ5は、NECレノボが24.2%でトップ、以下は富士通が14.8%、Dellが13.8%、HPが12.8%、東芝が11.0%。Dellが出荷台数を大きく伸ばしてシェア3位となり、前期3位だった東芝が順位を落として5位となった。

 前年同期比は、NECレノボが3.2%減、富士通が1.6%増、Dellが29.5%増、HPが10.1%増、東芝が5.8%減。上位5社ともビジネス市場はプラス成長だが、家庭市場もプラス成長となったのはDellとHPだけだった。

 IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション リサーチマネジャーの片山雅弘氏は、「ビジネス市場が今期好調だった要因には、2016年10月31日で販売終了予定のWindows 7搭載PCのLast buy(ディストリビューター等による一時的な買い込み)が寄与している。しかし、これは一時的なもので、企業の需要は、昨年並みになるとみている。一方、家庭市場は、いまだ回復の兆しは見られず低迷が続く」と分析している。

2016年第2四半期 国内クライアントPC出荷台数 トップ5ベンダーシェア、対前年成長率(実績値)(出展:IDC Japan)