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発情・疾病予兆を検知する牛向けウェアラブルデバイス「Farmnote Color」出荷開始

「Farmnote Color」の装着例

 株式会社ファームノートは5日、牛用ウェアラブルデバイス「Farmnote Color」の出荷を開始した。価格は2万5600円(税別)。この他に取付用ベルト、デバイス監視用ゲートウェイ、クラウド利用料などが別途必要。

 ファームノートは北海道帯広市を拠点に活動するITベンチャー企業。クラウドを活用した酪農・肉牛農家向け牛群管理システム「Farmnote」を2014年11月から提供している。料金体系はフリーミアム制で、飼養頭数100頭以下の農家であれば無料プランが利用できる。

 Farmnote Colorは2015年12月に製品化を発表。この度、出荷を開始した。牛の首に取り付けることで、さまざまな情報を収集。発情や疾病予兆をスマートデバイスで把握できる。バッテリーは常時利用で3年間は交換不要。

 Farmnote Colorからデータを受信し、クラウドへアップロードするためのゲートウェイ「Farmnote Air Gateway」も新たに開発した。牛舎近辺のインターネット回線に加え、3G/LTEでのモバイル通信にも対応。将来的には、920MHz帯を受信するための機能拡張も行えるとしている。

 このほか、ファームノートとグループ会社の株式会社スカイアークでは、スマート農業技術の研究開発組織「FarmnoteLab」を共同で設立した。農業分野におけるAI・IoTの活用促進を視野に、共同研究および受託研究などを進める。

「Farmnote Color」と「Farmnote」の連携イメージ