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2016年はVR時代が始まる? Oculusなど主要製品が発売に

CardboardのGoogleも本腰

 Appleの動静が注目される一方で、GoogleがVRに本腰を入れることは明らかになっている。1月中旬、それまでGmailやGoogle Driveなどのアプリと兼任の形でCardboardを統括していたClay Bavor氏がVR専任になることが発表された。Re/Codeなどによると、アプリは元VMwareでクラウド事業を統括するために2015年秋にシニアバイスプレジデントとして入社したDiane Greene氏が受け持つという。

 またGoogleは1月末、スマートフォンと段ボールで簡易VRヘッドセットを作れる「Google Cardboard」の出荷数が500万に達したと発表した。2004年に開始したプロジェクトで、「Google Play」でのVR対応アプリのダウンロードは2500万件に達したという。

 Cardboardはエントリーレベルの簡易デバイスだが、Googleは全体の戦略をどう描いているのだろう? Bavor氏はVR専任になって初めて応じたTIMEのインタビューで、明確な回答は避けたものの、「Cardboardの素晴らしいところは、Cardboardはスマートフォンを持っている人全員が利用できる本物のVRであるというところだ」と述べ、ここが重要なところだと強調した。同時に「Googleのように野心、技術リソース、ノウハウがある企業はさまざまなことに取り組んでいる」とも述べたという。TIMEはGoogleがARベンチャーのMagic Leapに投資していることにも触れている。

 ForbesはGoogleが「新しい製品ポートフォリオ」に関連した求人を行っていることも報じた。募集しているのはハードウェア開発の技術リーダーで、「われわれは常に製品ポートフォリオを増やしており、コンシューマハードウェア製品向けのリードマネージャーとして、デザインと実行を加速する人」とされている。Forbesは、VR関連と断定はできないが、競合の動きなどから「VRだとしてもおかしくない」としている。

(岡田陽子=Infostand)