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Steve Ballmer氏は変わった? 自身のチームにAWSを選択
2019年2月25日 11:22
「AWSの方がいい仕事をする」
Ballmer氏は、BloombergのインタビューでAWSの選択にあたって、「私がMicrosoftに損害を与えたかって? もちろんだ。与えた」と語っている。そして、「だが、Amazonの方がいい仕事をするんだ」と理由を説明している。
Second SpectrumのCEO兼共同創業者、Rajiv Maheswaran氏はBloombergに対して、Ballmer氏の姿勢は「理性的だし理にかなっている」「これは正しいやり方だ」と同意している。なお、Bloombergによると、Second Spectrumは以前からAWSのユーザー企業で、それはBallmer氏がクリッパーズのオーナーになる前からだという。
Ballmer氏がMicrosoftを愛し、全力で育てたことは、今でも語られている。そのBallmer氏の変わりようについて、Wall Street Journalは「かつては、ミーティング中に従業員が持っていた(ライバル社の)iPhoneを取り上げて踏みつけようとした」という逸話を紹介しながら、「年齢のせいなのか、時間のせいなのか、かつての扇動役はすっかりおとなしくなった」と述べている。
また、Ballmer氏の決断について、Microsoft情報サイトのOnMSFT.comは、失敗したNokia買収と対比させながら、「著名な企業のオーナーとして、(今回の)Ballmer氏の意思決定は理性的だ」と評価している。
Bloombergによると、クリッパーズはFOXとの放映権契約を結んでおり、これまでの放映に加えてCourtVisionを直接コンシューマーに提供することも考えられるという。お気に入り選手の活躍でポイントを獲得するゲームライクなバージョンもテストしていると伝えている。
CEO在任中にMicrosoftの売上高を3倍に増やし、ビジネス手腕で知られたBallmer氏。Microsoftへの愛着よりも、CourtVisionに見るビジネスチャンスが勝ったということかもしれない。