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IntelのCEOが「不適切な関係」で辞任 背景と今後は

後任探しは難航か

 Krzanich氏の後を継ぐのは誰か? 暫定CEOのSwan氏は正式なCEO職につく意思はないことを明確にしている。一方でBloombergは、CEO候補となりうる人物が社内に残っていないと指摘している。Intelは常に社内からCEOを任命してきたが、社長を務めたRenee James氏、CFOを務めたStacy Smith氏、データセンター事業を率いたDianne Bryant氏などは、Krzanich氏のCEO就任後に退職している。

 Bloombergはデータセンター事業を率いるNavin Shenoy氏を残った人物として挙げる。もう一人、CEOに適していると目されているのが、外部ではあるが元Intel幹部で初のCTOを務めた後、VMwareのCEOになったPat Gelsinger氏だ。アナリストのEnderle氏は1月の時点で、Intelを救えるのはGelsinger氏しかいないと言及。「既存そして過去のIntelの社員が、『Pat Gelsinger、助けて。あなたしか望みはない』と叫ぶのが聞こえる」と述べていた。

 そのGelsinger氏は「VMwareでのCEO職を気に入っていて、どこにも行くつもりはない。未来はソフトウェアにある!!!」とツイートしている。

 IntelはKrzanich氏の辞任を告げるプレスリリースで、第2四半期の業績が記録的なものになるとの予想を出している。データ・セントリック事業の業績が加速しており、2018年の業績は史上最高になるとも記している。