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IntelのCEOが「不適切な関係」で辞任 背景と今後は

辞任の理由をめぐる憶測も

 だが、Krzanich氏の辞任の理由が本当に社内恋愛禁止規定違反だけなのか、と疑う見方も出ている。VentureBeatは、Intelの成長の歴史「The Intel Trinity」(邦題:インテル 世界で最も重要な会社の産業史)を著したMichael Malone氏の「ちょっと皮肉な状況だ。少し前まで社内恋愛はIntelの風土でもあった」という言葉を引用する。前任のOttellini氏の再婚相手はIntelの社員であり、共同創業者のRobert Noyce氏も従業員と結婚した。こうしたことは同社では珍しくなかったという。

 Enderle Groupのアナリスト、Rob Enderle氏は「いろいろな理由の中から、取締役会はIntelにとって最も影響の小さい理由を選んだのではないか」との見方を披露する。Enderle氏は1月のTech News Worldへの寄稿で、Krzanich氏が辞任に追い込まれると予想していた。

 PCでWindowsのMicrosoftとともに一時代を築いたIntelだが、置かれている状況は楽観できない。PC市場の成長は見込めないうえ、モバイルではARM、Qualcommに圧倒されている。また、このところのAIブームではNVIDIAに後れを取っている。Krzanich氏はIntelの新しい成長戦略としてクラウド/データセンター、IoT、5Gへの投資などを進めてきた。

 その一方で、10ナノメートルプロセスへの移行は難航。年初には「Spectre」と「Meltdown」というCPUの脆弱性が明らかになり、Krzanich氏は責任を追及された。そして、脆弱性について専門家から報告を受けた直後の2017年11月にKrzanich氏が自社株を大量売却していたことで、批判はさらに強まった。同社は、売却は事前に計画されていたことだと公式にコメントしている。