「プレスリリース」コーナーでは、企業や団体などのプレスリリース(報道用発表資料)をそのまま掲載しています。株式会社Impress Watchは、プレスリリース記載の内容を保証するものではありません。また、プレスリリース記載の情報は発表日現在の情報です。閲覧いただく時点では変更されている可能性がありますのでご注意ください。

総合物流の鈴与、シマンテックのクラウドでメール・Webセキュリティなど一元管理

総合物流の鈴与が、シマンテックのクラウドソリューションにより
メールセキュリティ、Webセキュリティ、URLフィルタリングの一元管理を実現

株式会社シマンテック (本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:河村 浩明、以下シマンテック) は、静岡の総合物流企業である鈴与株式会社(本社:静岡県静岡市清水区、代表取締役社長:鈴木与平、以下 鈴与)が、シマンテックのクラウド型セキュリティソリューション「Symantec MessageLabs Email Security.cloud(シマンテック メッセージラボ Eメール セキュリティ ドット クラウド)」および「Symantec MessageLabs Web Security.cloud(シマンテック メッセージラボ ウェブ セキュリティ ドット クラウド)」を導入したことを発表しました。鈴与では、従来のアプライアンスから今回新たにクラウド型のセキュリティソリューションに移行したことで、管理業務やユーザーサポートの時間を大幅に削減し、業務工数を60%削減することができました。なお、導入にあたっては、同グループでシステム運用を担当している鈴与システムテクノロジー株式会社(本社:静岡県静岡市清水区、代表取締役社長:成岡 謹之輔)が、実作業を担当しました。

鈴与は、1801年に創業して以来2世紀以上にわたり、静岡を基盤に多様な事業を展開する総合物流企業です。現在では、国内外の140社を超えるグループ会社に約 9,500 名の従業員を擁し、物流から商流、建設・ビルメンテナンス・警備、食品、情報、航空、地域開発・その他サービス事業など幅広く事業を展開しています。

鈴与では、2007年からメールおよびWebセキュリティ対策にアプライアンス製品を導入していました。しかし、2011年には1カ月に受信したメールの平均件数が84万件、うちスパムメールが38万件を占めるようになり、さらに2011年5月からは、短期間に特定のメールドメインに対して大量のメールが送られるサービス拒否(DoS)攻撃が急増し、その攻撃メール数は11万件に達しました。その結果、一時的にメールの数がアプライアンスの処理能力を超え、メールの送受信に遅延が生じる事態が発生しました。メール送受信遅延について、社内だけではなく、顧客からも問い合わせを受けるようになったため、このままでは大規模な遅延が発生したり、メール送受信が停止したりする可能性もあったことから、スパムメールやDoS攻撃に対する対策の改善が急務となっていました。

鈴与では、アプライアンス製品の保守契約が終了するタイミングで、新しいメールおよびWebセキュリティ対策を導入することを検討しました。まず、アプライアンス製品とクラウドサービスを比較したうえで、ハードウェアの処理能力に左右されず、スパムメールの急増、といった突発的な事象にも柔軟に対処でき、メンテナンスや機器故障によるダウンタイムがなく、修理などの作業や経費のかからないクラウドソリューションの導入を決定しました。そして、最終的に3社のクラウドソリューションを比較、検討した結果、シマンテックのクラウド型セキュリティサービスの採用を決定しました。決定にあたっては、主眼であったメールセキュリティ対策(アンチスパム、アンチウイルス)とURLフィルタリングを含むWebセキュリティ対策を一元化できる点や、アプライアンス製品よりも初期費用が安価なうえに業務工数の大幅な削減が見込める点、ユーザーにとっても扱い易い変更である点、グローバルでのサービス提供と豊富な導入実績、そして稼働率100%をSLAで保証する信頼性などが高く評価されました。

これにより、鈴与では2012年3月より1,800ユーザー分のスパムおよびウイルスメール対策、Webからの脅威に対するアンチウイルス・アンチスパイウェア、URLフィルタリングのソリューションを導入し、一元管理を実現しました。メール対策を例に挙げれば、従業員の問い合わせにかかる業務工数を従来から60%削減することができました。たとえば、従来は30分から1時間以上を要していた従業員からのメール配信状況に関する調査依頼に、5分以内で対応できるようになったほか、2時間近くかかることのあったメール対策の設定のチューニングを行う必要がなくなり、管理負荷を大幅に削減でき、鈴与の情報システム室として、より情報戦略の策定に注力する時間ができました。また、以前はすり抜けてくることもあったDoS攻撃メール11万件もクラウド上でフィルタリングするため、社内のシステムやメールサーバーに届くことはなくなりました。ウイルスメールに関しても以前同様、検知漏れもなく、全く意識せず安心して運用しています。

鈴与株式会社 情報システム室次長兼システム管理チームリーダーの杉山 統英氏は次のように述べています。「シマンテック ドットクラウドは、当社が全社的に導入した初めてのクラウドソリューションですが、テスト導入を含む本番環境へのカットオーバー期間は 8 営業日と極めて短期間で終了し、運用開始後は、特に従業員からのメールに関する問い合わせが3分の1に減りました。検知精度も非常に高く、誤検知もほぼありません。サービスに関して不明な点があれば、シマンテックのサポートの方にすぐに確認が取れるうえ、レポートに関しても、大変見やすくて満足しています。今回、シマンテックのソリューションを導入したことで、非常に強力な防御力を設けることができたと感じています。」

鈴与では、従業員の利便性を高めるスマートフォンのようなデバイスの普及により、情報漏えいリスクが高まることを予測し、今後は、本社側で集中管理できるクラウドサービスの導入を検討していく予定です。また、災害発生時でもネット環境があればサービスが利用できることから、BCP対策としてもクラウドの利用を拡大していく予定です。

関連情報
2012/11/9 17:00