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約半数がデータセンターの運用に自然の力を活用、グリーン・グリッド調査

2011 年10月31日
グリーン・グリッド(The Green Grid)日本支部

2011年10月13日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。

データセンター管理者の約半数がデータセンターの運用に自然の力を活用
グリーン・グリッドが調査結果を発表

データセンターおよびビジネス・コンピューティング全般で使用される資源の効率化に取り組む世界規模のコンソーシアムであるグリーン・グリッド(The Green Grid、本部:米国オレゴン州ビーバートン)は、データセンターでのエコノマイザーの使用に関する調査を行い、回答者の49%がエコノマイザーを使用し、コストおよびエネルギー削減に努めているとの結果を発表しました。

今年、実施されたこの調査では、回答者の約半数が現在、エコノマイザーを使用、さらに24%の回答者が近い将来使用したいとの回答が得られていることから、エコノマイザー使用への転換期を迎えているとしています。

グリーン・グリッド エグゼクティブ ディレクターのマーク・モンロー(Mark Monroe)は「この調査に着手した時点では、エコノマイザーの使用率がこれ程まで、高いとは想像していませんでした。テクノロジーの普及は、従来考えられていたよりもはるかに早いスピードで進んでいます。データセンター管理者には、最適導入のためのエコノマイザーとその導入手法に対する理解が求められるため、私たちは、管理者が理解促進に必要なツールを確実に利用できるような手段を講じる必要があります」と述べています。

今回の調査では、エコノマイザーの導入による費用対効果も実証されています。回答者はエネルギー費用で平均20%、メンテナンス費用で平均で7%削減したとしています。

モンローはさらに「さらに興味深い点は、このような顕著な成果だけでなく、今後さらなる改善も見込まれている点です。得られた回答によると、エコノマイザーが効果的に使用できる時間は平均して年間4,724時間に対し、実際使用されている時間の平均は3,943時間、あるいは稼働時間の80%に留まっています」と述べています。

この20%のギャップが生じる主な原因は、エコノマイザーと機械式冷却システムの切り替えに伴う影響と、エコノマイザー自体のメンテナンスです。今後、エコノマイザーと機械式冷却技術の切り替えと、メンテナンスに要する時間の短縮の課題を、どのように解消していくか検討していく必要があります。

この変革を阻害する最大の要因には、困難な既存施設の修復、信頼性に対する懸念、初期の導入費用などが挙げられます。

しかし、満足度の調査では、回答者の8割が、使用したエコノマイザーを他の人々にも推奨すると答えており、エコノマイザー導入の取り組みには価値があることが示されました。

ホワイトペーパー(英文)は以下のリンクからご覧下さい。
http://www.thegreengrid.org/en/Global/Content/white-papers/WP41-SurveyResultsDataCenterEconomizerUse

グリーン・グリッドについて
2007年に設立されたグリーン・グリッドは、世界各地の会員企業によって構成される業界団体として、データセンターおよびビジネス・コンピューティングにおける資源の効率化を推進しています。グリーン・グリッドは、特定企業の製品あるいはソリューションを推奨するのではなく、データセンターにおけるエネルギー効率の改善に必要なベストプラクティス、指標および技術を業界全体の視点から提供することを目指しています。グリーン・グリッドに関する詳細については、www.thegreengrid.jp をご覧ください。

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2011/10/31 17:00