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SAP、仮想化およびクラウド基盤のためのより多くの選択肢を提供

<参考資料>

2010年10月22日
SAPジャパン株式会社

SAP、仮想化およびクラウド基盤のためのより多くの選択肢を提供

仮想化およびクラウド基盤を管理するSAP製品の計画を表明、
お客様とパートナーとの協業戦略を発表

DellとIBMのソリューション向けの
新しいリファレンスアーキテクチャに加え、
Virtual Computing Environment(VCE)との継続的な協業により、
プライベートクラウドで、俊敏性強化やTCO削減のための
より多くの選択肢を提供


(本リリースは、10月19日に弊社独本社から発表された発表文の抄訳です)

 SAP AG(NYSE:SAP、以下SAP)は本日、クラウドおよび仮想化基盤管理に関するより多くの選択肢へのお客様の要望に応え、クラウドコンピューティングと仮想化管理を基軸とする製品およびパートナー関連の短期および中期計画を発表しました。SAPは製品戦略の一部として、最新の仮想化基盤とクラウドを利用したデータセンター内のSAPシステム環境を管理する新しいソリューションの詳細を発表しました。SAPは、主要技術パートナー数社との技術協力の推進に重点を置いていますが、パートナーが、SAP環境を仮想化プライベートクラウドに移行しようとしているお客様により多くの選択肢を提供することを目的に、DellとIBMの最高クラスの仮想化ハードウェア製品向け新リファレンスアーキテクチャを構築できるよう支援することを発表しました。「SAP、シスコ、EMC、VMwareがクラウドコンピューティングで協業」(*1)は、このような技術パートナーとの初めての試みでした。Columbia Sportswear Companyなどのお客様は、俊敏性を強化し総所有コスト(TCO)を削減しようとする際に仮想化プライベート・クラウド・アーキテクチャ上でSAP(R)ソフトウェアを稼動させています。この発表は10月18~22日にネバダ州ラスベガスで開催中のSAP(R) TechEd 2010(http://www.sapteched.com/) で行われました。

 

SAPの仮想化およびクラウド基盤向けランドスケープ管理ソリューション

 仮想化およびクラウド技術は、今日のデータセンターに欠かすことのできない、進化し続ける技術です。Gartner(*2)によると、仮想化とクラウドコンピューティングはCIOにとって技術面での二大優先事項です。また、SAPによる最近の調査によると、調査対象となったSAPのお客様の7割が仮想およびクラウドプラットフォームを前向きに評価しています。SAPは、ビジネスの俊敏性を改善しながらSAPシステムの初期投資と運用コストの削減を支援するランドスケープ管理ソリューションを設計中です。このソリューションの目的は、オンプレミスのSAPシステム向けの仮想化およびクラウド基盤に重点を置きながら、SAPシステムおよびSAP環境のプロビジョニング、導入、監視、および管理に必要な作業を簡素化および自動化することです。このランドスケープ管理ソリューションは、SAP(R) Solution Managerおよび、既存のシステム管理フレームワークとも統合できるようになる予定です。

40社を超えるお客様やパートナーからの継続的なアドバイスや参加を得て開発されているこの新しいソリューションは、仮想化されたインフラ層とSAPランドスケープ層の統一されたビューおよび管理を実現する予定です。提供が予定されている機能には、SAPシステムのクローンおよびコピー・フレームワーク、自動容量管理、すべてのレイヤーでのSAP環境の可視性、また仮想化およびクラウド基盤でSAPシステムのプロビジョニングと管理を簡素化するために役立つ機能などが含まれます。

このSAP製品は、SAPパートナーの製品と統合され、補完し合って機能するように設計されています。本ソリューションは、2011年の第4四半期にお客様への提供を開始する予定です。

 

SAPテクノロジー・パートナーとの協業

企業が戦略的なIT計画を推し進めながら価値を高めてコストを低減しなければならないというプレッシャーにさらされる中、仮想化は、業務効率の向上を実現し、TCOを削減を支援する大きな可能性をもっています。パートナーが提供する新しいクラウド・リファレンスアーキテクチャは、有効性が確認されている導入および管理手法でこうした価値を実現し、新旧のSAPランドスケープの仮想化を支援する基盤を設計するために必要な柔軟性と選択肢をSAPの広範囲に及ぶお客様に提供します。SAPは、仮想化、アプリケーション性能、管理、およびセキュリティ分野においてDellとIBMのリファレンスアーキテクチャでサポートを提供することにより、お客様固有のニーズに最適で、TCOの最適化とビジネスの俊敏性の改善に役立ち、プライベートまたはホステッドサービスによる展開オプションをはじめとするソリューションをお客様がより簡単に展開できるようにしていきます。また、SAPはパートナー主導のアーキテクチャがお客様のプロジェクトで有効性を確認されるにあたり、これらのアーキテクチャをさらに発展させる中でアドバイスを提供する役目を引き続き果たしていきます。

Dellのジョイス・ミューレン(Joyce Mullen)アライアンス担当バイスプレジデントは次のように述べています。「データセンターでプライベート・クラウド・モデルに移行するのに役立つDellの仮想統合システムアーキテクチャと、SAPを組み合わせることによって、お客様はクラウドの俊敏性を活かし、アプリケーション投資を拡大することができます。この技術提携により、お客様が自社のビジネスニーズに合った、最適な規模のITリソースを選択して管理することも可能になります。我々は、企業が仮想化のメリットを世界規模で享受できるようSAPと協力していきます。」

IBMのマイク・ヒル(Mike Hill)クラウドサービス担当バイスプレジデントは次のように述べています。「お客様は、業務を合理化し、新しいビジネス機会を開拓するためにクラウドコンピューティングに注目しています。SAPとIBMのクラウド技術とサービスを組み合わせれば、両社の共通のお客様がビジネス目標を達成し、IT投資からより大きな価値を引き出すために役立ちます。」

 

仮想化によるTCOの削減を実証するお客様事例

企業は、組織に最適な規模のリソースを管理し、共通のポータルから信頼できる安全な方法でITをサービスとして提供し、ビジネスニーズに基づいてハードウェアリソースをプロビジョニングできるように努力しています。これを受け、SAPはクラス最高のハードウェアパートナーと協力し、仮想化リファレンス・ハードウェア・プラットフォームで、お客様が求める幅広い技術の選択肢、複数の展開オプション、互換性、およびTCOの削減を実現します。Columbia Sportswear Companyは1938年以来、アウトドア用の活動的な衣類や靴およびアウトドア関連のアクセサリーや道具のデザイン、材料調達、マーケィング、および流通における世界的なリーダーです。Columbiaは、ITコスト全体を効率化するために、SAPソフトウェアを選択し、このソフトウェアをVCEのVblock(TM) Integrated Infrastructure Packageで実行することを決定しました。

Columbia Sportswear Companyのグローバル・インフォメーション・シェアード・サービス部門のダン・ヘイン(Dan Hein)ディレクターは次のように述べています。「Columbiaは今回初めてSAPを導入し、単一のサポート契約で実績のある総合技術を十分活用するためにVblockソリューションを選択しました。Columbiaの高度なサイズ調整、IT環境設計、および全社的にパフォーマンスを最適化する必要性を考えると、信頼できる拡張可能な環境を保証してもらう必要がありました。Vblock上で動作するSAPは、導入による価値を実現する時間を短縮してTCOを改善する促進剤になってくれると感じています。それが、我々が新しいSAP本稼動システムをVblockで実行しようとする理由です。」

SAP AGの技術戦略担当シニア・バイスプレジデントのカイ・ヴァン・デ・ルー(Kaj van de Loo)は次のように述べています。「SAPはお客様が仮想化およびクラウド基盤にSAPシステムを移行することにより、TCOを削減してビジネスの俊敏性を改善できる重要な製品と技術を提供し続けています。SAPの環境管理ソリューションは、お客様とパートナー様に固有のニーズを満たすために、引き続きお客様とパートナー様との緊密な協力の下で開発されます。」

*1 2010年5月31日発表参考資料
「SAP、シスコ、EMC、VMwareがクラウドコンピューティングで協業」
http://www.sap.com/japan/about/press/press.epx?pressid=13363

*2 Gartner Executive Programs(EXP)、『Leading in Times of Transition: The 2010 CIO Agenda』(2010年1月)
http://www.gartner.com/it/page.jsp?id=1283413

SAP(R) TechEd 2010について
SAP(R) TechEd 2010はSAP最大のエコシステム・エデュケーション・イベントです。カンファレンスは、IT管理者、ソフトウェア開発者、アドミニストレーター、ビジネス・プロセスの専門家などが一堂に会し、ビジネスの変革の中でいかにして一歩先んじられるかという情報を見聞きし、共有できます。参加者は、数百時間に及ぶ専門家の指導によるセッションや実践的なトレーニングの中から選択受講することで、それぞれの組織に最大限の効果を得られるスキルとインスピレーションを習得できます。今年で14回目を迎えるSAP TechEd 2010は、10月12~14日にはドイツのベルリン、10月18~22日には米国ネバダ州のラスベガスで開かれ、来る12月1~3日にはインドのバンガロール、12月1~2日には中国の上海で開催予定です。SAP TechEdについては、ツイッターの@saptechedをフォローしていただくか、#SAPTechEdで意見交換にご参加いただけます。

以上

SAPについて
SAPはビジネス・ソフトウェア・ソリューションの世界的リーディングプロバイダーとして、25業種を超えるあらゆる規模の企業にアプリケーションおよびサービスを提供し、革新的なビジネスの実現を支援しています。SAPはすでに120を超える世界各国に102,500社以上の顧客企業を有しています。また、フランクフルト証券取引所やニューヨーク証券取引所を含むいくつかの取引所で「SAP」の銘柄で取引されています。同社の詳細についてはhttp://www.sap.com をご参照ください。

SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP AGのドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。

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2010/10/22 18:00