米国証券取引委員会が富士通のXBRLソフトウェア「Interstage XWand」を採用
RESS RELEASE (システムプラットフォーム)
富士通株式会社
米国証券取引委員会様が富士通のXBRLソフトウェア「Interstage XWand」を採用
富士通のXBRL(注1)ソフトウェア「Interstage XWand(インターステージエックスワンド)」が、米国証券取引委員会(以下、米SEC)様に採用されました。米SEC様は、米国における公開企業の財務情報や開示書類の審査を担っており、今回、企業が財務情報を作成、流通、利用するために標準化された言語“XBRL”に対応した「Interstage XWand」の導入により、企業の情報開示の適時性および利便性の向上を図ります。
米SEC様では、投資家の保護や公平かつ効率的な市場取引を維持する目的で、財務情報の流通や再利用するための標準言語であるXBRLやXML(注2)形式を採用しています。これらのデータ形式による財務情報の開示により、紙ベースのデータやテキストデータと比べて、投資家をはじめとする市場参加者が容易にデータの計算や抽出、分析を行うことなどが可能になります。米SEC様は公開企業の財務情報や投資会社のリスク・リターン情報の概要をXBRL形式で提出することを段階的に義務化することを決定しており、2009年には具体的な導入スケジュールを発表しました。
米SEC様は、「Interstage XWand」の導入により、財務情報の内容を検証するルールを定義し、さまざまな形式のデータを結合しながら、財務情報の検証を自動的に実行することが可能になります。「Interstage XWand」は、包括的なXBRL対応とプロセス自動化機能を組み合わせることで、財務情報の検証や報告、分析までの自動化を可能にします。
Fujitsu America プラットフォーム営業本部の副本部長吉澤庸一は、「米SEC様と協力しながらXBRLの有効性を検証できることを大変楽しみにしております。世界各国の公的機関や公開企業は、財務情報の透明性を高め、意思決定プロセスを向上するためにさまざまな技術を導入していますが、この取り組みはそのような活動を促進すると考えています」とコメントしています。
富士通は、日本におけるXBRLの促進を図る「XBRL コンソーシアム」やXBRLの国際標準化組織「XBRL International」の活動に初期から参画するなど、XBRLの最新仕様にいち早く対応しています。XBRL対応ソフトウェアとして、2003年より「Interstage XWand」シリーズを提供しており、これまでに世界27ヶ国の公的機関や企業で採用されています。また、2010年4月には新製品「Interstage XWand V11」を発表し、世界中のお客様からの要望に対応するための新機能を提供しています。なお、今回、米SEC様にはデータ処理、管理、分析といったプロセスを自動化するためのビジネスプロセス管理の機能もあわせて提供しています。
■商標について記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
■注釈
注1 XBRL:
eXtensible Business Reporting Language
注2 XML:
eXtensible Markup Language
■関連リンク
「Interstage XWand」紹介サイト