TIS、保険業界に特化したIFRSの研究・情報共有を目的とした『保険IFRSコンソーシアム』を設立
2010年09月14日
TIS株式会社
TIS、保険業界に特化したIFRSの研究・情報共有を目的とした『保険IFRSコンソーシアム』を設立
~保険会計に特化した情報提供、情報交換を実施~
ITホールディングスグループのTIS株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤宮 宏章、以下TIS)は、保険業界に特化したIFRS(International Financial Reporting Standards=国際会計基準)に関する研究・情報共有と対応支援を目的とした『保険IFRSコンソーシアム』を2010年9月1日に設立したことを発表します。
TISでは、企業がIFRSに対応するための業務課題やシステム課題を整理し、解決策を提供する「国際会計基準(IFRS)支援サービス」を2009年10月より提供しています。これまで多くの企業にIFRSに関するサービスの提案活動をする中で、特に保険会社から「保険に特化した情報提供の場が無い」「IFRSに関する業界他社の情報を知りたい」「情報交換を目的とした横のつながりの場が欲しい」などの要望を数多くいただいていました。
こうした要望を背景に、保険業界に特化したIFRSの有益な情報の提供と共有を目的とした『保険IFRSコンソーシアム』を立ち上げることとなりました。
『保険IFRSコンソーシアム』では保険関連のIFRS基準公開等に沿って、有識者によるセミナーや保険会社同士の情報交換会を開催し、保険業界のIFRS対応に向けた動きをタイムリーに支援していきます。
■『保険IFRSコンソーシアム』設立の背景日本国内においては、2015年までのIFRS適用を目指した検討が進んでおり、様々な業界で基準に関する議論や対応に関する情報交換が行われています。しかし、金融業界においては、大きく影響を受ける金融商品の分類・評価などに関する基準の策定が完了しておらず、とりわけ保険業界では保険負債の評価方法、保険契約のアンバンドリング、再保険など、他の業界にはない独自のIFRS論点が存在しています。2010年7月に公開草案が公開されてから日が浅いこともあり、基準に関する議論や対応方針などがまだ定まっていない状態です。
そこで『保険IFRSコンソーシアム』では既にセミナーなどが行われている「IFRSの考えた方」や「IFRSと経営改善」といった一般的なテーマから一歩踏み込んだ形で、「保険会計に特化した」テーマの情報を提供していき、業界のIFRS対応の動きを支援していきます。さらに業界内の同業他社同士の横のつながりを築き、互いの情報交換の場としても役立ててもらうことも目的としています。
■『保険IFRSコンソーシアム』の概要【主催】TIS株式会社
【設立日】2010年9月1日
【開催予定】制度方針の状況、事例などに合わせて三か月に1回のセミナーや情報交換会を実施
【活動概要】
・保険会社(生保、損保問わず)のみ参加が可能
・保険会計に特化したIFRS関連情報を提供する
・大学教授、公認会計士、元金融庁関係者、海外保険会社などのIFRSに関する有識者をゲストに、有用な情報を提供する
・有識者に対する質疑応答などを通じて課題解決を可能とする
・保険会社間での情報交換により、業界動向を知ることができる
【会費】無料
※今後、協力会社や主任研究員などを随時公表していきます。
今後は3ヵ月に1回ほどの会期で会合を開催し、保険債務の時価評価や保険契約の定義(アンバンドリング含む)、商品設計・資産運用への影響、IFRSとリスク管理など保険会社のIFRS対応に役立つテーマを設定したセミナーや情報交換会を開催していく予定です。
<今後の活動予定>
・有識者を招待してのセミナー
・有識者に対する質疑応答
・業界同士の情報交換会
・制度検討状況の情報提供 ・・・など
※活動内容、テーマは参加企業様の要望に応じて随時対応していく予定です。
現在、すでに8社の保険会社の応募があり、今後1年間で20社程度の加入を目指します。
TISでは今後もIFRS対応を支援するサービスや勉強会・情報交換会を実施していき、企業のIFRS適応の支援をしてきます。また、今後は銀行業界など保険業界以外の業界にも特化したコンソーシアムなども設立を検討していきます。