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日本オラクル、EPPM製品「Primavera P6 EPPM」を機能強化 クラウド対応や製品連携を拡充

 日本オラクル株式会社は12日、エンタープライズ・プロジェクト・ポートフォリオ管理(EPPM)製品「Oracle Primavera P6 Enterprise Project Portfolio Management」(以下、Oracle Primavera P6 EPPM)の機能を強化すると発表した。

 EPPM製品とは、経営層、部門、組織、担当者など企業のあらゆるレベルで、プロジェクト情報の管理と可視化できる製品のこと。「Oracle Primavera 6 EPPM」では、航空宇宙・防衛産業、重電・重工業、建設・エンジニアリング業や巨大設備保守といった、大規模かつ長期的で複雑なプロジェクトの管理と情報の可視化を、プロジェクトのステークホルダーに対して組織横断的に実行し、事業ポートフォリオ、投資プログラムおよび実行プロジェクトの各レベルで、予算超過や遅延などのビジネスリスクを軽減できるという。

 今回の機能強化では、まず、クラウド環境における性能を向上させたことで、異なる企業間での共同利用、ジョイントベンチャープロジェクトや期間限定プロジェクトでの活用がしやすくなった。

 また、日本オラクルのサプライチェーン管理(SCM)製品「Oracle E-Business Value Chain Planning」、あるいは「Oracle Primavera」製品群の中で分析やコスト管理などを行うほかのアプリケーションと、連携が可能になった。これにより、資材の発注状況などをプロジェクト情報としてリアルタイムに把握したり、プロジェクト情報をリアルタイムに経営ダッシュボードとして提供したりできるので、迅速な意思決定に役立てられるとしている。

 さらにモバイル対応を強化し、作業担当者が業務報告のためにモバイル端末から日報入力を行う機能や、担当者が自分でプロジェクトタスクの割り当てを行う機能が追加された。このほか、プロジェクト全体の情報がモバイルから閲覧可能になり、担当外の領域でのプロジェクト状況をリアルタイムに把握できるようになったため、自身の担当分野への影響などを予測し、事前に対処することも可能になった。

 なお日本オラクルでは、クラウド対応強化などを受けて、今後は大企業向けだけでなく、中堅・中小企業にも「Oracle Primavera P6 EPPM」を積極的に提案していく考えだ。

石井 一志