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ソフォス、標的型攻撃対策に利用可能なクラウド型サンドボックス「Sophos Sandstorm」

 ソフォス株式会社は27日、クラウド型サンドボックス機能「Sophos Sandstorm」を提供開始すると発表した。自社のUTM製品「Sophos UTM 9.4」およびメールゲートウェイ製品「Sophos Email Appliance 4.0」のオプションとして提供される。

 Sophos Sandstormは、標的型攻撃、APT(Advanced Persistent Threat)攻撃、ゼロデイ攻撃などの脅威に対処するためのクラウド型サンドボックス機能。未知の脅威が企業ネットワークに侵入する前に、クラウド上の仮想領域(サンドボックス)に隔離し、安全かどうか確認した上で適切な対処を行えるようにする。

 具体的には、UTMなどのセキュリティ製品が受け取った疑わしいファイルが既知の脅威だった場合はただちにブロック。未知の場合は完全に隔離されたサンドボックスでファイルを実行し、動作を監視して安全かどうかを判断する。また、その結果をふまえて、ブロックするか実行を許可するかについてソフォス製品に指示するほか、これらの脅威のふるまいや解析に関する詳細なレポートを発行し、次の対処に反映するとした。

 加えて、従来のサンドボックス製品と比べ安価に提供されるのも特徴とのことで、中堅・中小企業でも導入しやすいライセンス価格を設定しているという。

 参考価格(以下、すべて税別)は構成によってさまざまだが、例として、10ユーザー企業がSophos UTMでSandstormを利用する場合、「Sophos UTM SG 125アプライアンス」本体が15万9000円、「FullGuard Bundleライセンス」が3万1800円、「Sandstorm for SG125 ライセンス」が2万5400円、「プレミアムサポートライセンス」が2万5000円の、合計24万1200円になる。

 また、100ユーザー企業がSophos Email ApplianceでSandstormを利用する場合の初年度最小構成は、「ES1100 アプライアンス」本体が30万4840円、「Email Protection Advancedライセンス(100ユーザー)」が49万2000円、「Sandstorm for Email Protection Advancedライセンス」が24万円の、合計103万6840円(スダンダードサポート含む)となる。

石井 一志