ニュース

ミラクル・リナックス、システム監視ソフト「MIRACLE ZBX 3.0」コミュニティ版を提供

最新版に対応したサポートサービスも提供開始

 ミラクル・リナックス株式会社は5日、オープンソースベースのエンタープライズ向けシステム監視ソフト「MIRACLE ZBX 3.0」をコミュニティ版として一般公開したと発表した。各バイナリパッケージは、yumコマンドおよびWebブラウザより取得できる。また、同ソフト向けののサポートサービスを、同日より提供開始した。

 MIRACLE ZBXは、オープンソースで開発されているシステム監視ソフト「Zabbix」をベースに機能拡張を加えたソフト。今回公開するコミュニティ版のMIRACLE ZBX 3.0は、Zabbix 3.0をベースに、主に国内企業ユーザーから寄せられた不具合修正や機能拡張などの要望を反映している。

 新機能としては、Zabbixサーバーとエージェント間のデータ暗号化が可能になったため、インターネット経由でも安全に監視できるようになったという。さらに、監視のタイミング日時を指定可能になったことで、夜間バッチの終了時刻やWebサービスの開始時刻など、特定の時間でのサービス稼働を監視することが重要な場合にも、より的確な時刻に監視を行えるようになった。

 また今回、ミラクル・リナックスが提供しているサポートサービスのうち、「MIRACLE ZBX サポートスタンダード」「MIRACLE ZBX サポートインシデント」といったサポートがMIRACLE ZBX 3.0とZabbix 3.0に対応している。

 なおミラクル・リナックスでは、MIRACLE ZBX搭載のアプライアンスサーバーなども提供しているが、MIRACLE ZBX 3.0搭載の大規模システム向け統合監視サーバーを2016年初夏に発売予定とのこと。さらに、MIRACLE ZBX 3.0に対応した製品・サービスを順次リリースしていく予定としている。

石井 一志