ニュース

クラウディアン、Amazon S3 API対応アプリ向けの接続検証環境を提供

 クラウディアン株式会社は29日、スケールアウト型オブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HyperStore」と、Amazon S3 APIに対応するアプリケーション(以下、S3 APIアプリ)との接続検証プログラムを、4月1日より開始すると発表した。申し込みは、同社のWebサイトで受け付ける。

 CLOUDIAN HyperStoreは、汎用サーバー2台(推奨は3台)からスモールスタートし、数PBを超える容量までスケールアウト可能な、Amazon S3 API完全準拠のオブジェクトストレージシステム。複数サーバー間、さらには複数データセンター間でも、自動複製・分散配置により堅牢にデータ保護できるのが特長とのことで、ニフティ、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、NTT東日本をはじめ、さまざまな事業者にも採用されている。

 一方、現在の企業では、種類や目的に応じてデータの格納先をハイブリッドに使い分けたいというニーズがあるという。しかし現在利用している、または利用を検討しているS3 APIアプリがパブリッククラウド以外でも活用可能なことを確認するには、独自にテスト環境をオンプレミスに構築する費用と時間がかかってしまっていた。また、すでにオンプレミスで活用している製品が新たにS3 API対応版をリリースした際には、有償のパブリッククラウドで接続性を検証する必要もあったとのこと。

 今回提供される検証プログラムでは、こうしたニーズに応えるもの。S3 APIアプリが、インターネット経由でクラウディアンのラボ環境に設置したCLOUDIAN HyperStoreストレージシステムのエンドポイント(接続点)へ30日間無償でアクセスし、すべてのAPIとの接続性を検証できる。

 これにより、CLOUDIAN HyperStoreを採用するS3 API準拠のパブリッククラウドはもちろん、プライベートクラウド、オンプレミスのストレージシステム、それらが連携するハイブリッドクラウド対応であることを短期間に検証できるとした。

検証プログラムのフローとアプリケーション設定例

 なおCLOUDIAN HyperStoreでは、このほか、企業自身のサーバーやデータセンターにて実施できる評価ライセンスやアプライアンス貸与、PoCライセンスといったプログラムも用意している。

石井 一志