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クラウディアンとフォースメディア、CLOUDIAN HyperStoreとQNAP Turbo NASの連携ソリューションを共同検証
(2016/2/15 16:21)
クラウディアン株式会社と、台湾QNAPの正規輸入代理店である株式会社フォースメディアは15日、ソフトウェア定義(Software Defined)のオブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HyperStore」と、NAS製品「QNAP Turbo NAS」のクラウドバックアップ機能を連携した、スケールアウト型ストレージおよびバックアップソリューションの共同検証を実施し、相互接続性を確認したと発表した。
クラウディアンの「CLOUDIAN HyperStore」は、汎用サーバー2台(推奨3台)からスモールスタートし、数ペタバイト超級にまでスケールアウトできるオブジェクトストレージ製品。複数データセンター間でデータを自動複製する堅牢なデータ保護が可能であり、Amazon S3などクラウドストレージへの自動階層化機能によりハイブリッドクラウドを実現できる。
「QNAP Turbo NAS」は、QTSオペレーティングシステムを搭載するNAS製品。一般的なNAS製品としての機能に加え、Amazon S3/Glacier、Microsoft Azureなど、主要なクラウドストレージサービスとの連携機能も備え、Amazon S3 API完全準拠のCLOUDIAN HyperStoreにも対応。QTSにS3 Plusアプリをインストールして、CLOUDIAN HyperStoreで構築されたプライベートおよびパブリッククラウドへのバックアップを簡単に実現できる。さらに、仮想化基盤としてTurbo NAS上に複数の仮想マシンを作成したり、LXCおよびDockerベースのコンテナアプリケーションを動かすなど、従来のNASを超えたアプリケーションプラットフォームとして活用することもできる。
共同検証では、複数台のTurbo NASのVirtualization StationおよびContainer Station上でLinuxサーバーを稼働させ、そこにCLOUDIAN HyperStoreをインストールしてシステムの動作確認および有効性を検証。検証の結果、複数台のTurbo NASのストレージ領域の一部ずつをCLOUDIAN HyperStoreでクラスター化してスケールアウト型のストレージを構築できることや、S3 Plusアプリを使用して相互バックアップ/リストアやファイル共有を行なえることを確認した。
両社では、検証によりCLOUDIAN HyperStoreがSDS(Software Defined Storage:ソフトウェア定義ストレージ)としての特性と、Turbo NASの多様性を活用した画期的な組み合わせとなることが示されたと説明。今後は、この拡張性を活かした共同ソリューションも計画していくとしている。