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EMCジャパン、クラウド環境を手軽に実現する「Elastic Cloud Storage Appliance」新版

NFSアクセスに対応、ソフトウェア版の提供も開始

 EMCジャパン株式会社は1日、クラウドストレージを手軽に実現できるパッケージ「ECS(Elastic Cloud Storage) Appliance」(以下、ECSアプライアンス)の新版「同 2.2」を発表した。価格は個別見積もり。

 「ECSアプライアンス」は、異種ストレージの橋渡しを行うゲートウェイソフト「ViPR Data Services」とSDS(Software Defined Storage)ソフトウェアの「ScaleIO」、サーバーハードウェアなどを統合して提供するアプライアンス製品。各種コンテンツのグローバル共有ストレージや、ビッグデータ/IoTなどの大量な解析データ用、アーカイブ/長期保管データ用、またモバイルアプリケーションのストレージとして利用されているという。

 従来はオブジェクトストレージ、あるいはHDFSのストレージアクセスをサポートしていたが、今回よりNFSでのアクセスに対応した。NFSを使用し、グローバルファイルとしてファイルアクセスできるほか、NFSでECSに書き込んだファイルをオブジェクトとして読み込むこと、その逆に対応する。

 さらに、SEC 17-A4 準拠、FIPS-140-2 Level 1のサーバーサイドでの暗号化(暗号化してのデータ保存)に準拠。CAS(コンテンツ・アドレス・ストレージ)との互換性が向上したほか、Centeraとの共存をサポートしている。

 また、これまでのアプライアンス提供に加え、ソフトウェア版での提供も開始する。これにより、ユーザー自身が調達したコモディティサーバー上での環境構築が可能になった。

石井 一志