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イージェーワークス、会員情報管理システムのDB基盤をOracle Database Applianceで刷新

クエリ実行時間の大幅な短縮に成功

 日本オラクル株式会社と株式会社アシストは24日、株式会社イージェーワークスが、日本オラクルのエンジニアドシステム「Oracle Database Appliance」を採用したと発表した。イージェーワークスでは、会員情報管理システムのデータベース基盤として利用している。

 イージェーワークスは、プロバイダーサービス、Webサイト制作、インフラ構築などのITサービスを提供する企業。自社で開発・運用している会員情報管理システムでは、さまざまなサービスを利用する顧客の会員情報を管理しており、顧客のサービス利用の履歴を管理することで、顧客情報を多様な切り口で分析し、営業戦略の立案にも役立てている。

 しかしここ数年、分析のためのクエリが複雑化してきたことから、オンライン帳票の出力に時間がかかり、迅速な意思決定に支障をきたすようになっていたとのこと。さらに今後は、顧客数の増加と、それに伴うデータ量の大幅な増加も予想されていたという。

 そこで同社はデータベース基盤として、Oracle Database Enterprise EditionとOracle Database Applianceの導入を2015年5月に決定した。この導入にあたっては、オンライン帳票作成のクエリ実行時間を15分から3分に短縮すること、また、時間がかかるクエリ6つの実行時間をそれぞれ5分の1以下に短縮することの2つを、具体的なパフォーマンス改善目標として設定。実機でのパフォーマンス検証により、効果を確認している。

 特に、課題だった6つのクエリについては、最大4000倍、メインの集計処理も27倍の性能改善が見られたとのことで、こうした検証結果が決め手となり、Oracle Database Applianceをデータベース基盤としたシステム刷新を実施した。

 新基盤への刷新後、新しい会員情報管理システムは順調な稼働を続けているとのことで、イージェーワークスでは、今後も増加が見込まれる顧客へのサービス基盤として、またIoTのビッグデータの分析基盤として、Oracle Database Enterprise EditionおよびOracle Database Applianceのさらなる有効活用を目指すとしている。

石井 一志