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ネオジャパン、管理機能を改善したグループウェア「desknet's NEO V3.5」

アプリ連携も向上、よりシームレスな使い方が可能に

 株式会社ネオジャパンは29日、グループウェア「desknet's NEO」の新版「同 V3.5」を同日より提供開始すると発表した。管理機能やアプリケーション連携が強化されているとのことで、パッケージ版、クラウド版ともに、同日より順次提供を開始する。

 desknet's NEOは、ネオジャパンの基幹製品だったグループウェア「desknet'sシリーズ」を全面刷新したグループウェア。HTML5の採用によってユーザーインターフェイスが一新され、見やすさと使いやすさを向上させているほか、タブレット端末やスマートフォンの標準ブラウザからも利用できる。

 今回の新版では、主に管理機能を強化した。まず、ユーザー管理画面からユーザーの削除処理を行った場合に、すぐにはデータの削除を行わず、一定期間後に削除するようにした。人事異動への対応時などに誤って削除してしまうケースが多いとのことで、そうした誤削除のリスクを大幅に軽減している。

ユーザーを削除しても、その際は論理的に削除されるだけで実データは一定期間保持されるため、期間内に削除を取り消せばデータも復活する

 また、全機能の設定項目をまとめた「設定メニュー」を新たに設け、スムーズな管理・設定変更を行えるようにしたほか、設定に「休祝日」が使用されるスケジュールや設備予約などの機能において、部署ごとに異なる休祝日カレンダーを反映できるようにしている。

設定メニュー

 さらに、回覧・レポート機能において、報告書や日報を定型フォーマットで提出できるようにした。マウス操作で、テキスト入力や数値入力、チェックボックス、日付選択などの書式部品をレイアウトできる。旧来の(NEOでない)desknet'sでは実現できており、desknet's NEOでは削除されてしまった機能だが、ユーザーの要望によって復活した形だ。

 管理権限の委譲では、各アプリケーションの機能管理者を、複数の組織・部署を横断して委任できるようになった。例えば、支社の部門ごとに管理している社用車や持ち出しPCなど共用設備の管理を、その支社の事務担当者に一括して委任する、といった場合に有効活用できる。

 加えて今回は、アプリケーション連携の強化も行われた。スケジュール、インフォメーション、回覧・レポートとWebメールが連携し、例えば回覧・レポートをもとにメールを作成したり、メールからスケジュールに登録する予定を作成したり、といったことが可能になっている。これにより、取引先や協力会社、アルバイトなど、グループウェアを利用していないメンバーとの情報共有をより効率的に行えるとのこと。

 なおセキュリティ面を考慮し、回覧・レポートやスケジュール、インフォメーションなどからメールを作る機能については、管理者が向こうにすることもできる。

メールからの機能連携のイメージ

 このほか、スマートフォンから安否確認の一斉配信を行えるようにしたり、予定登録と同時の設備予約、Webメール参照時の操作性を改善するなど、スマートフォン版の使いやすさを向上。これら以外にも、多くの使い勝手改善を実施しているとした。

 価格(税別)は、クラウド版が1ユーザーあたり月額400円。パッケージ版はスモールライセンスの5ユーザーは3万9800円、50ユーザーが19万8000円など。エンタープライズライセンスは、300ユーザーで150万円からとなる。

石井 一志