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ネットワールド、データセンターインフラやアプリケーションの統合分析製品「PernixData Architect」

 株式会社ネットワールドは18日、データセンターの設計、展開、運用、最適化を俯瞰(ふかん)的に取り扱う米PernixData(パーニックスデータ)のソフトウェア製品「PernixData Architect」を、同日より販売開始すると発表した。

 「PernixData Architect」は、仮想化データセンターの設計・展開・運用を包括的に最適化するためのソフトウェアプラットフォーム。アプリケーションと仮想化インフラの中間に位置するハイパーバイザーの膨大な情報を活用して、アプリケーションや仮想マシン、ストレージデバイスやサーバーなどからの膨大な情報を蓄積・統合し、相関分析を行うことができる。

 これにより、アプリケーションからストレージの詳細まで、データセンター全体を単一ウィンドウから直感的に見通せるとのことで、ドリルダウンやピボットテーブルなどのアドホック解析を随時実行しながら、常に最新のデータに基づき、詳細な解析やレポーティングを行えるという。

 例えば、「環境内のどの仮想マシンのパフォーマンスが劣化しているか、また、その原因は何か」「新たなアプリケーションの展開やアップグレードに際し、ブロックサイズやRead/Writeの割合はどうなっているか」「最適なストレージ構成はどういったものか」「変化するアプリケーション要求に対して、最適なストレージの大きさはどれぐらいなのか」といった課題に対応するための情報を提供。問題が顕在化する前の対策を支援する。また、不必要に余裕を見た設計によるコスト増大の抑制や、トラブルシューティングのコストの削減も実現する。

 ネットワールドは、30日間の無償評価版の提供、PernixData認定トレーニング、およびWebセミナーの提供、VMware環境のI/O高速化ツール「PernixData FVP」との特別価格バンドルライセンスなどにより、販売・プロモーションを積極的に展開する考え。また、「PernixData Architect」を用いた仮想化インフラのアセスメントサービスも提供するとした。

 このアセスメントサービスを利用することで、既存の仮想化アプリケーションおよび仮想化インフラに関するより深い洞察と、今後の追加・変更などに際した設計時の推奨事項が得られるとのこと。さらに、導入を検討している「PernixData FVP」のためのホストリソースやハイブリッドストレージに搭載すべきフラッシュのサイズの予測なども可能だ。

 ラインアップは、単独パッケージ「PernixData Architect Standalone」と、「PernixData FVP Standard/Enterprise エディション」とのバンドルパッケージの2つを用意する。参考価格は、前者が1ホスト 2ソケットCPUまでで29万400円。後者は、1月29日までのキャンペーン特別価格で、FVP Enterpriseエディションとのセットが66万円(1ホスト CPUの制限なし)、FVP Standardエディションとのセットが52万8000円(同)。

記述的解析の画面イメージ。アプリケーションの振る舞い(Read/Writeの割合や、ブロックサイズの分布)からアプリケーションの特性を理解する

石井 一志