ニュース

オールフラッシュストレージベンダーの米Pure Storage、CTCと国内一次販売代理店契約を締結

全社規模での導入促進を図る

 オールフラッシュストレージを手掛ける米Pure Storageは15日、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)と、日本国内における一次販売店契約を締結したと発表した。国内で2社目の一次販売店となり、今回の契約によって、製品販売から保守サポートまでを、CTCグループから一貫して提供可能になったという。

 Pure Storageは、企業向けにオールフラッシュストレージを提供する専業ベンダー。2009年に創設され、日本法人も2013年2月に設立されている。製品は、一般的なSSDを用いながらも、インラインでの重複排除とデータ圧縮により、高速なI/O処理を標準的なディスクストレージ並みのコストで実現できるのが特徴で、デスクトップ仮想化環境やデータベース仮想化の基盤として利用されてきた。

 ただし同社によれば、事業部単位での導入や、企業情報システムの一部分での導入が多かったとのことで、今後、日本市場においてシェアを拡大し、全社的な業務システムや、全社仮想化基盤のためのストレージとしての導入を目指すため、CTCをパートナーとして迎えたとした。

 Pure Storageではこれにより、デスクトップ仮想化(VDI)や仮想化基盤の統合(VSI)、データベースやERPなどのOLTPをはじめとする基幹システム、OpenStack連携などの分野で展開したい考えで、CTCの持つソリューションとの連携により、自社製品の新たな用途を確立するとのこと。

 一方CTCでも、日本市場で、より幅広い業種・企業規模へのオールフラッシュストレージの導入を目指す意向で、3年間に20億円の売り上げを目標としている。

エントリーモデル「FlashArray //m20」

石井 一志