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トレンドマイクロ、vSphere 6.0対応の総合サーバーセキュリティ製品「Deep Security 9.6」

SAP NetWeaverに対するセキュリティ機能も追加

 トレンドマイクロ株式会社は28日、総合サーバーセキュリティ対策製品の新版「Trend Micro Deep Security 9.6」を、10月1日より提供開始すると発表した。

 Trend Micro Deep Securityは、サーバーのセキュリティに求められる、ウイルス対策、IPS/IDS(侵入防御)、Webレピュテーション、ファイアウォール、ファイルやレジストリなどの変更監視、セキュリティログ監視といった機能を統合して提供できる製品。仮想、物理、クラウドといったさまざまなサーバー環境に柔軟に対応可能な点が特徴という。
 今回の新版では、まず、エージェントレス型セキュリティ対策を提供する「Deep Security Virtual Appliance」が、VMware vSphere 6.0に対応した。

 また、新たに提供する有償オプション「Trend Micro Deep Security for SAP Systems」により、SAPが提供する顧客管理(CRM)、購買管理(SRM)、ERPの各アプリケーションと連携し、ミドルウェアに対するセキュリティ対策を支援可能になった。このオプションは、SAP NetWeaverのサーバーにDeep Security 9.6のエージェントをインストールすることで利用可能になり、サーバーに保存されたSAPのデータに対して不正プログラムの検索・駆除を実施する。

 さらに今回は、エージェントが、Windows Server Core、Debian 6/7、SUSE Linux Enterprise Server(SLES) 12、Oracle CloudLinux 7、Oracle Linux 7の各プラットフォームに対応したとのこと。

 新オプションであるTrend Micro Deep Security for SAP Systemsの新規価格は、年間220万円(税別)から。なおトレンドマイクロは、Trend Micro Deep Security 9.6において、今後1年間で25億円の売り上げを目指すとしている。

石井 一志