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マイナンバー制度への対応を支援、ハンモックがIT統合管理ソフト「AssetView」を強化

 株式会社ハンモックは10日、IT統合管理ソフトウェア群「AssetView(アセットビュー)」において、マイナンバーのセキュリティ対策を支援する機能強化を行うと発表した。業務アプリケーションやシステムへのID情報を取得する「AssetView ID」と、アクセス権の監査を行える「AssetView ACL」を新たに提供するほか、既存製品の機能強化も順次実施する。

 新製品のうち「AssetView ID」は、業務アプリケーション/システムへのログイン情報を取得し、ID監査を行う製品。特定個人情報(マイナンバー制度における、個人番号を含む個人情報)を取り扱う区域へ導入すると、担当者以外の人間がなりすましでログインしていないか、業務時間外にログインしていないか、といったことを把握できるようになる。価格は購入ライセンス数によって異なるが、1000~1499ユーザーの場合、1ライセンスあたり2700円から。

 一方の「AssetView ACL」は、アクセス権監査を行うための製品。Active Directory(AD)サーバーで管理しているグループ、ユーザーアカウント情報、ファイルサーバー内に存在する共有フォルダの権限情報を自動収集して一本化し、それを定期的に監査することができる。これにより、特定個人情報を扱うフォルダに、不要なアカウントや権限が存在していないかをチェック可能とのこと。

 既存製品の機能強化では、個人情報検索を行う「AssetView I」において、個人/機密情報に加えて、特定個人情報の検知機能を拡張した。これにより、クライアントPC内にマイナンバーを含むファイルが保存されていないかどうかを把握できるようにする。万一、特定個人情報ファイルを検知した場合には、隔離や削除を実行可能。データは米国国家安全保障局(NSA)準拠方式により完全に削除できるとしている。

 あわせて、AssetView I/M/Kの各製品を連携させることにより、特定個人情報ファイルを検知した際や、特定個人情報ファイルを操作した際に、該当ファイルを自動的に暗号化できるようにする。利用者の設定ミスなどが原因で、重要なファイルが暗号化されずに持ち出しされてしまった場合などに、情報漏えい対策として効果的に働くとのこと。

石井 一志