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ジランソフト、法人向けオンラインストレージ「DirectCloud-BOX」のUIを刷新

ユーザー間でのファイル受け渡しの手間を削減する機能も搭載

 株式会社Jiransoft Japan(以下、ジランソフト)は9日、法人向けオンラインストレージサービス「DirectCloud-BOX(ダイレクトクラウド・ボックス)」のバージョンアップを実施したと発表した。同日より最新版を公開している。

 「DirectCloud-BOX」は、ユーザー数無制限で利用できるクラウドストレージサービス。企業向けの各種管理機能を備えており、ユーザーやデバイスによるアクセス制御などにも対応している。

 今回のバージョンアップでは、企業・法人が安心して大容量ファイルを送信できるような強化を行った。具体的には、ファイルリンクを生成するとパスワードが自動的に発番され、リンク生成画面から簡単な操作で、リンク情報を直接メールで送信できる。これにより、「パスワード付のZIPファイルを作成してメールに添付し、別メールでパスワードを送信する」といった手間を省けるとのこと。

 また、メールを受け取った相手がファイルリンクへアクセスした際に、送信者に通知メールを送る機能や、リンク画面からファイルがダウンロードされた日時/IPアドレスの履歴確認を行える機能、有効期間が過ぎたファイルリンクの自動削除機能、ファイル更新時のファイルリンク自動削除機能も追加された。

 なおDirectCloud-BOXでは、通信セキュリティとしてSHA-256を、暗号化アルゴリズムとしてAES 256ビットを採用しており、高いセキュリティレベルを保ったままで、ファイルの受け渡しを行えるとしている。

 あわせて今回は、Web版のユーザーインターフェイス(UI)を刷新し、より直感的な操作を行えるように改善した。例えば、階層の深いフォルダやファイルへ簡単にアクセスできるよう、ツリー構造のインターフェイスを追加したほか、有効期限を設定したファイルに対し、指定期間が過ぎた際に自動削除する機能なども追加された。後者の機能を有効に利用すると、マイナンバーなどの機密性の高い文書を共有する際に、企業のセキュリティポリシーに則したファイル共有が実現可能になったとのこと。

 また、ファイルをダウンロードすることなくクラウド上で閲覧できるプレビュー機能も強化された。今回のバージョンアップにより、従来対応していたMicrosoft Office系のファイルに加え、PDFやJPEG、PNG、GIFなどのプレビューを行える。

石井 一志