ニュース

NCD、B-EN-GのグローバルERP「A.S.I.A.」を共有型サービスで提供

基盤はクラウドとオンプレミスから選択可能

 東洋ビジネスエンジニアリング株式会社(以下、B-EN-G)と日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(以下、NCD)は7日、B-EN-GのグローバルERP「A.S.I.A.(エイジア)」をベースに、NCDが「グローバル企業向けERPシェアードサービス」を提供すると発表した。

 NCDでは、中国向けのERPソフト「用友」を長年取り扱ってきたが、ASEANをはじめとする中国以外のアジア地域や、欧米も含めたグローバルニーズに対応するため、A.S.I.A.販売に関する「セールスパートナー契約」を締結。サービスとして提供開始するという。

 その「グローバル企業向けERPシェアードサービス」は、サーバーやアプリケーションを個社で保有せずに、グループの複数社で共同利用するERPシステム。システムを統括会社(または任意の拠点)にまとめ、販売・購買・債権・債務・会計管理などのモジュールを共同利用できる。

 資産を1カ所で集中管理することで、固定資産や保守費用を削減するほか、経営管理品質の向上と均一化を実現。また、Analytics Serviceによる複数拠点分析に対応しており、横並びで分析したい複数の拠点に対して、同一条件での情報分析が可能だ。

 1つのアプリケーションを共同利用した場合でも、帳簿は各社で作成可能。プラットフォームは、地域性やその国のインターネット事情などを考慮し、オンプレミスかクラウド環境かを選択できるようにした。

 なお、このサービスでは、ASEAN地域、中国地域といった海外拠点の地域グループを1つの管理単位としてとらえ、グループ企業間でのシェアードを目的としている。また、グループには、異なる製品の工場や販社など、多様な事業特性を持つ企業が存在することを想定し、一定範囲の機能追加やカスタマイズを可能にしている。

 今後NCDでは、「グローバル企業向けERPシェアードサービス」に加え、海外現地法人へのA.S.I.A.導入提案も行う考え。また中国では、用友とA.S.I.A.の連携提案も提供する予定だ。

石井 一志