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KDDI、“14ナイン”の堅牢性を備えたオブジェクトストレージサービス

 KDDI株式会社は、法人向けクラウド基盤「KDDI クラウドプラットフォームサービス」において、オブジェクトストレージサービスを9月7日より提供すると発表した。増加するデータを制限なく保管できる拡張性と、99.999999999999%(14ナイン)の堅牢性を備える点が特徴という。

 「KDDI クラウドプラットフォームサービス」は、キャリアグレードの信頼性と、KDDIのイントラ網に直結可能なサーバーなど、さまざまなシステムに対応する柔軟性を兼ね備えたクラウド基盤。今回提供するオブジェクトストレージサービスでは、「au スマートパス」会員が利用する国内最大規模のストレージサービスで安定稼働中の、Cleversafe社のストレージ製品を採用しており、Erasure Coding(分散データ格納方式)を利用することで、データ容量を無制限に拡張できるという。

 また、データは暗号化された上で国内のデータセンター3カ所に分散して保存され、“14ナイン”の堅牢性を実現。閉域イントラ網(KDDI WVS/WVS2)を標準で無料提供し、閉域環境で利用できるため、セキュアなデータ転送を行える点もメリットとした。

 さらに、Java SDKやAmazon S3互換のREST APIを用意しており、既存のサードパーティ製アプリケーションを利用したり、バケットやオブジェクトに対する各種操作を行ったりすることが可能だ。

 価格は、1TBあたり月額8000円(税別)。データ転送料金や初期費用は不要で、最低利用期間も設定されていないとのこと。

石井 一志