ニュース

レディス雑貨販売のブランドニューデイ、Dynamics AXの流通小売業向けソリューションを導入

 株式会社日立ソリューションズは27日、アイウエアブランド「JINS」を運営する株式会社ジェイアイエヌの子会社で、レディス雑貨販売の株式会社ブランドニューデイが、日本マイクロソフトのERP製品「Dynamics AX」と、「Microsoft Dynamics AX 流通小売業向けソリューション」(以下、流通小売業向けソリューション)を導入したと発表した。なお、同ソリューションの導入は国内で初めてという。

 日本、中国、米国340店舗以上で事業を展開するジェイアイエヌでは、2015年4月の米国進出とともに、米国拠点にDynamics AXを導入している。一方、「HITCH HIKE」「HITCH HIKE MARKET」「Cours de Couleur」を運営する子会社のブランドニューデイでは、本社での基幹システムと店舗で利用するPOSシステムを別システムで運用し、店舗データをバッチ処理で本社に送信していたため、リアルタイムなデータの把握や業務変更があった際の各種設定変更など、運用面に課題があったという。

 そこでジェイアイエヌは、日立ソリューションズの米国子会社がJINSの米国拠点へ導入した「流通小売業向けソリューション」の柔軟性、拡張性に着目。日立ソリューションズとともに、同ソリューションをブランドニューデイに導入することを決定した。本社の基幹システムと日本国内26店舗のPOSシステムとして、7月より利用されている。

 店舗に導入されている「流通小売業向けソリューション」のPOS機能によって、店舗ごとの売り上げ・在庫データを本社へリアルタイムに送信可能になったほか、本社では、Dynamics AXの販売・会計管理機能によって、これまでタイムラグが生じていた売り上げなどの即時集計が可能になった。

 また、本社がPOS画面やレシートなどのレイアウトを定義し、各店舗に迅速に反映できるようになった点もメリット。さらに、各店舗が独自に行うセールなども想定し、店舗ごとに柔軟にレイアウトを設定できるようにした。

 加えて、これまで基幹システムとPOSシステムをつなぐために構築していたインターフェイスが不要となり、業務変更時のシステムへの設定などにおいて運用負荷が軽減されるとともに、運用・保守費用を含めたトータルコストの低減を実現しているとのこと。

 なお、ジェイアイエヌでは今後、中国拠点におけるDynamics AXのPOS機能の展開や、日本本社におけるDynamics AXのさらなる展開も検討するとしている。

石井 一志