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250台以上の11ac対応APを統合管理、九工大がアルバの無線LANソリューションを導入

 アルバネットワークス株式会社(以下、アルバ)は13日、国立大学法人 九州工業大学(以下、九工大)が、アルバの無線LANソリューションを導入したと発表した。同大の戸畑、飯塚、若松3キャンパスを統合する基幹ネットワーク「全学セキュアネットワークシステム」で採用されている。

 九工大では、eラーニングシステムの導入などICT教育に力を入れており、これを推進する観点からも無線LANの導入が進められていた。しかしモバイルデバイスの普及により、2008年からわずか4年間で、アクセス数が17倍以上に急増。これを受けて無線LANシステムの更改が必要になったため、3キャンパス共通のネットワーク基盤として、全学セキュアネットワークシステムの整備を開始した。

 その中で、個々のアクセスポイントに対し同時に数十人が快適にアクセスできること、大幅に設置数が増加するアクセスポイントの運用負担を抑えること、などを要件として入札を実施した結果、アルバのソリューションがもっとも高い評価を獲得したという。

 また、旧システムでもアルバの製品が採用されていたので、高速通信が不要なエリアでは従来のアクセスポイントを流用でき、運用管理もそのまま実施可能なことも、九工大にとってはメリットだった。

 新システムでは、3キャンパス合計で250台を超えるIEEE 802.11ac対応アクセスポイント「AP-225」と、戸畑と飯塚の各キャンパスに無線LANコントローラ「Aruba 7210シリーズ」を設置。これらの統合管理基盤として「Aruba AirWave」を導入し、集中管理するための環境を構築している。

AP-220シリーズ

 こうした新システムの稼働後、IEEE 802.11acによって体感速度が向上し、ICT教育を推進していくための環境を実現できたとのこと。また、Aruba AirWaveによる集中管理により、運用負荷も軽減できた。特にAruba AirWaveでは、死活監視だけでなく、リモートでのリブート機能を備えているため、問題発生時も現場に赴くことなく解決できるようになった。さらに、問題のあるユーザーの行動を詳細に把握し、位置も可視化できることから、セキュリティインシデントの対応も容易になったとしている。

 なお現在、九工大で無線LANがカバーされているのは全体の50%程度で、今後は優先度に応じてエリアを拡大していく予定。加えて、無線LANネットワークのセキュリティ強化に引き続き注力する意向だ。

石井 一志