ニュース

流経大、龍ケ崎・新松戸キャンパス全域をカバーする無線LANを構築

350台以上のAP導入

 アルバネットワークス株式会社は16日、流通経済大学の龍ケ崎キャンパス(茨城県龍ケ崎市)と新松戸キャンパス(千葉県松戸市)全域をカバーする無線LANソリューションを導入した。稼働は2013年9月からで、現在、学生・教職員の約4400台のデバイスが無線LAN環境で利用されている。

 流通経済大では、2003年に龍ケ崎キャンパスでネットワーク更改を行い、2004年に新松戸キャンパスをオープンした。携帯電話が主流だった当時から10年余りが経過し、より快適に、いつでもどこでもネットワークに接続できる環境が望まれていたという。

 以前はキャンパスごとに異なるベンダーからサービスを受けていたことで障害発生時に切り分けが難しかったため、単一のベンダーに集約することを考え、アルバネットワークスを採用した。

 両キャンパスにアクセスポイント(龍ケ崎が約230台、新松戸が約150台)、DHCP/認証サーバー、およびモビリティコントローラーを設置し、合計350台以上のAPを統合管理。キャンパス間を広域Ethernetで接続しながら、インターネット回線はそれぞれ個別に敷設し、無線LANネットワークと学内ネットワークを分離させつつ、両キャンパスを同じ構成にすることでセキュリティ確保と冗長性を実現した。

 APの接続にはMACアドレス認証を採用。ディレクトリ上で管理している学生・教職員のID・パスワードとMACアドレスをひも付けることで、都度、ID・パスワードを入力しなくても利用できる環境を整えた。約5700名が在籍する同大学において、現在、約4400台余りのデバイスが接続登録されているという。

 無線LAN環境を整備したことで、同大学では来年度予定されている教育システム全体の更新に向け、授業の中でいかに有効活用できるか検証を進める方針。また、教育研究機関の間でキャンパス無線LANの相互利用を実現する「eduroam」サービスへの参加を2014年10月1日から開始した。eduroamには2014年9月現在、国内85機関、世界約70の国・地域が参加している。

川島 弘之