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バックアップ専用アプライアンス「Barracuda Backup」、同市場で13四半期連続1位を獲得

Office 365向けのクラウドバックアップ機能も提供予定

 バラクーダネットワークスジャパン株式会社(バラクーダ)は9日、バックアップアプライアンス「Barracuda Backup」が、米IDCの「Worldwide PBBA Tracker for C1Q15」における統合型バックアップ専用アプライアンスの世界累計出荷台数で、第1位を獲得したと発表した。これによって、13四半期連続で統合型バックアップ専用アプライアンスの出荷台数1位を達成したという。なお、2015年第1四半期のシェアは40.7%を獲得している。

 「Barracuda Backup」は、ハードウェアとソフトウェアを一体化した、バックアップ専用のアプライアンス製品。箱から開けて、基本設定とバックアップジョブの設定を行うだけで利用できるため、導入までの時間を短縮できるという。

 また、バックアップ製品についてまわる複雑なオプションや追加ライセンスを一切なくし、ライセンスフリーを実現。管理についてもクラウドベースのWeb GUIにより、どこからでも状態確認・操作が可能なほか、機器を複数管理している場合も、単一のUIからすべてのアプライアンスの管理を行えるとした。

 さらに、「モデル390」以上の製品を導入した場合、最大1TBのクラウドバックアップを無料で提供しており、簡単にデータの可用性を高められるとのこと。

 バラクーダの執行役員社長、林田直樹氏は「日本国内では2013年4月より開始したクラウドバックアップにより、バックアップアプライアンスとクラウドストレージを利用した、遠隔地バックアップシステムが定着化しつつある。13四半期連続で1位を獲得できたのも、従来のソフトウェアとハードウェアが別々のベンダーから提供されるバックアップシステムから、オールインワンで利用可能なアプライアンスへと、バックアップ市場における新たな波が押し寄せているものだ」とコメントしている。

 またバラクーダは、Office 365に対するCloud-to-Cloud Backup機能も提供することを発表した。Office 365環境の保護を懸念するIT管理者は、セキュアな接続のもとに、バラクーダのクラウドストレージにデータを複製できるという。ただし、日本国内での提供開始時期は未定となっている。

石井 一志