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中国銀行、IBM SoftLayerで新Webサイトを運用 セキュリティや災害対策の強化を実現

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は6日、株式会社中国銀行が、Webサイト運用のIT基盤として、日本IBMのクラウド「SoftLayer」を採用したと発表した。また、同行のWebサイト運用における戦略的アウトソーシング契約を更改し、2020年9月末まで、5年4カ月の契約を締結したという。なお、新Webサイトの稼働開始は2015年10月の予定。

 中国銀行では、Webサイトを情報発信の基点とするほか、インターネット・モバイルバンキングやインターネット上の支店である「晴れの国支店」へとつながる重要なものと位置づけており、より一層の安定稼働や、常時アクセスできるようにする災害対策が求められていたという。

 そこで、クラウドサービスであるSoftLayerをWebサイト運用のIT基盤に採用。SoftLayerの高速かつ大容量のネットワークを利用し、スマートフォンの利用拡大などで、今後さらに増加が見込まれるインターネット・モバイルバンキング利用にも柔軟に対応できるようにした。

 さらに、SoftLayerの特長の1つである専有型ファイアーウォールを利用することで、通信ログの管理や独自の設定が可能となり、高度なセキュリティを確保できる点も評価したとのこと。

 今回の新システムでは、本番環境と災害対策環境を2カ所のSoftLayerデータセンターにて利用することで、災害時にはデータセンターを切り替えてすぐに運用を開始でき、インターネット・モバイルバンキング利用の安定性が向上する。加えて、新たに災害対策用のデータセンターを追加しながら、月額運用コストの抑制も図れたとしている。

石井 一志