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ジョインテックスカンパニー、主力WebシステムにIBM SoftLayer採用

受発注とEC事業で利用

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は16日、プラス株式会社ジョインテックスカンパニー(以下、ジョインテックスカンパニー)が、主力Webシステム「販売店用受発注システム(JOINTEX Web)」と「企業・官公庁向けオフィス用品ECサイト(smartoffice Web)」において、IBM SoftLayerを採用したと発表した。日本IBMがシステム設計および移行プロジェクトを担当し、8月16日より稼働を開始したという。

 プラスの社内カンパニーで、文具・オフィス家具および各種サービスの卸販売事業を展開するジョインテックスカンパニーは、現在、自社のワークスタイル変革を推進しており、その一環として、社内システムのクラウド化を図っている。

 今回、SoftLayerが採用されたJOINTEX Webとsmartoffice Webは、売上の約40%を支える主力Webシステムとして基幹業務を支えているため、高い可用性やパフォーマンスがシステム要件として求められていたが、SoftLayerの高速ネットワークや最新の機器を利用したことで、ビジネスピーク時の3倍のアクセスが集中しても安定稼働を実現。通常のアクセス時にも、快適でスムーズにオンラインでの受発注操作が行えるようになったという。

 また、夜間バッチ処理に要する時間も大幅に短縮したほか、SoftLayerは、FISC安全対策基準とのベンチマークを実施していることから、高い信頼性を提供できたとのこと。

 なおSoftLayerに加え、ネットワークの監視機能を提供するアプライアンス「IBM Security Network Intrusion Prevention System(以下、Security Network IPS)」と、日本IBMのセキュリティサービス「IBM Managed Network Security Services(MNSS)」を組み合わせ、さらなるセキュリティ強化を図っている。

 なお、ジョインテックスカンパニーでは、SoftLayer環境へ移行したことにより、定期的なハードウェアやソフトウェアの更新、自社内の運用コストなどの削減を踏まえ、10年間で4.1億円のコスト削減を試算しているとのことだ。

石井 一志