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アイネット、企業向けクラウド「Next Generation EASY Cloud」を11月より提供

 株式会社アイネットは、VMwareのテクノロジーを全面採用した企業向けクラウド「Dream Cloud」の中核サービス「EASY Cloud」において、サービス基盤を刷新した次世代型クラウドサービス「Next Generation EASY Cloud」を、11月より提供開始すると発表した。広域災害対策(DR)、ミッションクリティカルな企業システムなどでの利用を想定しているという。

 Next Generation EASY Cloudは、VMware vSphere 6を中核とするSoftware-Defined Data Center(SDDC)アーキテクチャを採用した企業向けのクラウドソリューション。パブリッククラウドやオンプレミス環境などの複数環境と、マルチデータセンターに対応する技術により、高い可用性を実現するという。

 具体的には、サーバーのみならず、VMware NSXを採用したネットワークの仮想化、VMware Virtual SANによるストレージリソースの仮想化により、柔軟なシステム構成が受け入れ可能で、サービスの迅速なデリバリも実現する。

 ネットワーク仮想化については、透過的ネットワーク、ならびにvSphere 6によって実現する地理的に離れた拠点間での仮想マシンの可搬性により、複数データセンターを活用した柔軟なインフラ設計が可能になるとのこと。

 また、仮想化されたサーバー、ネットワーク、ストレージといったリソースの統合的な管理システムに加えて、仮想化運用代行センター(VOCR:Virtualization Operation Center)を利用した、セルフサービス型のクラウドにはない、顧客ベースの柔軟なクラウド対応も特徴という。

 あわせて、vSphere 6に含まれる「vSphere HA」「vSphere FT」、災害対策ソリューション「VMware vCenter Site Recovery Manager」など、ソフトウェアによって制御される高可用性ソリューションの採用によって、ミッションクリティカルシステム向けのクラウドサービスを提供するとした。

 このほか、VMware vCloud Airとの連携により、vCloud Airの海外データセンターに設置されたクラウドとも、Next Generation EASY Cloudの単一コンソールで連携制御が可能になる。

石井 一志