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富士通、ハイブリッドクラウドに適したネットワークを実現するSDNコントローラ

 富士通株式会社は11日、SDN技術を活用したハイブリッドクラウド向けソリューション「FUJITSU Network VELCOUN-X(ベルクーン エックス)」(以下、VELCOUN-X)を同日より提供すると発表した。仮想化基盤と、物理ネットワークなどの非仮想化基盤を含むネットワーク環境の見える化により、運用・管理を効率化できるとのことで、設定変更にかかる時間を従来より90%削減するという。価格は30万円(税別)から。

 「VELCOUN-X」は、Linuxサーバー上で動作するソフトウェアとして提供され、ハイブリッドクラウドに最適なネットワーク環境を実現するSDNコントローラ。プライベートクラウド基盤の運用管理ソフトウェアや、仮想化環境の管理ソフトウェアと連携し、物理ネットワークを含むシステム全体を1つの画面に可視化することで、サーバー配備に合わせたネットワーク接続変更を短時間で実現するという。

 このコントローラでは、スイッチ、ファイアウォール、ロードバランサーなどのネットワーク機器を制御・管理し、企業内の物理ネットワークと仮想ネットワークの設定および追加・変更を一括で実行可能な機能が提供される。

 また、他社機器とも柔軟に接続可能で、専用機器が不要のため、既存ネットワークへのアドオンにより簡単に利用開始できるほか、「VELCOUN-X」に障害が発生した場合でも、ネットワーク機器に影響を与えることなく業務継続が可能とのこと。

 さらに「VELCOUN-X」の提供に合わせて、既存の「FUJITSU Managed Infrastructure Service ネットワーク-LCMサービス」に、SDN対応ネットワークの導入から運用までのサポートを強化した新たなSDNのインテグレーションサービスを追加し、提供開始する。富士通では、今年度中に提供を予定している、広域ネットワークのマネージドサービスやマルチクラウドに対応した接続サービスと組み合わせ、より高度なSDN技術の導入を支援するとした。

石井 一志