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富士通エフサス、ネットワークを可視化して安定稼働を支えるソフト
マルチベンダー環境に対応
(2015/10/15 14:25)
株式会社富士通エフサスは15日、ネットワークの安定稼働を支える「FUJITSU Software NDT ネットワーク品質可視化ソフトウェア」(以下、NDT ネットワーク品質可視化ソフトウェア)を販売開始すると発表した。
「NDT ネットワーク品質可視化ソフトウェア」は、ユーザーサイトのネットワークを可視化するソフトウェア。通信をキャプチャし、トラフィック量とネットワークの品質状況(パケットロス率/RTT/アプリケーション遅延/コネクション数)をリアルタイムにグラフ化して、ビジュアルに表示できる。これまでは、月額課金のサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service ネットワーク-LCMサービス」として利用できたが、今回、予算化が困難、あるいは自社で運用を実施したいといったユーザーのニーズに応え、単品のソフトウェアとして販売を開始するという。
導入時は、キャプチャしたいポイントにミラー設定するだけで接続を行え、機器ごとのエージェントプログラムのインストールは必要ない。運用にあたっては、ネットワークをフロー(流れ)でとらえ、システム全体を可視化する仕組みのため、装置一台一台の調査が不要で、診断パケットを送出し、品質劣化個所や原因を自動的に分析してくれる。
障害発生前の予兆をユーザーが体感する前に検知し、しきい値超過などの異常を運用管理者へメール通知する機能により、「レスポンスが遅い」「通信が途切れる」といった品質の劣化を、早期に検知可能。また、最大5年分をさかのぼってネットワーク品質を確認でき、データ量・品質状況の傾向から、将来の必要リソースを予測可能なため、今後のネットワーク更改において、精度の高いシステム設計が行えるとした。
さらに今回は新機能として、計測データをMIB形式で蓄積する機能を搭載したため、富士通製品以外の、他社のネットワーク管理製品などでも、計測したネットワーク品質のデータを表示・管理できるようになった。
価格は初年度89万円(税別)から、次年度以降が年間45万円(税別)から。導入可能なサーバーOSはRed Hat Enterprise Linux(64ビット)で、仮想環境はVMware vSphere Enterprise PlusもしくはXenServerに対応する。