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NRIセキュア、企業向けWebサイト管理サービスでクラウド型WAFを利用可能に

 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は4日、企業向けWebサイト管理サービスメニューを拡充すると発表した。Webサイトの防御において、クラウド型のWebアプリケーションファイアウォール(WAF)サービスを利用可能にするという。

 GR360は、企業が世界中に開設している自社グループ関連のWebサイトを探索・棚卸しするとともに、簡易的なセキュリティチェックを行う、現状把握のためのサービス。GR360によって発見された、脆弱性が疑われるWebサイトのセキュリティ対策を検討する際に、従来は専用WAFを導入したり詳細なセキュリティ診断を実施したり、といった選択肢が考えられましたが、今回よりクラウド型WAFを組み合わせた防御を提供可能になった。

 クラウド型WAFでは、専用WAFと異なり、短期間かつ安価に導入できるため、GR360によって脆弱性が発見された各Webサイトの特性(重要度、利用頻度)にあわせ、必要なセキュリティ対策を迅速に実施できるとのこと。

 なおWAF機能としては、Impervaの「Imperva Incapsula」を採用する。Imperva Incapsulaのアクセスポイントは世界中に分散配置され、ハードウェアやコンポーネントが冗長化されているので、世界中のどこからアクセスしても、遅延がなく可用性の高いサービスを受けられる。

 さらに、100Gbpsを超えるDDoS攻撃にも耐えられる大容量のバックボーンネットワークで構成されていることから、グローバル展開する企業が、世界各地で運営する大量のWebサイトを統一されたセキュリティ対策の下で効率的に管理する、といったことも可能になるとしている。

 このほか今回は、グローバル企業向けの新サービスとして、GR360にレポートの英語出力機能が追加された。

石井 一志