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デル、GPUソリューションの開発・検証ラボを機能強化

Citrix・VMware両社のvGPU環境を常設

 デル株式会社は2日、GPUソリューションの開発・検証の推進を目的としたラボ「デルGPUソリューションラボ」(東京・港区三田)の機能を拡充し、「デルGPUソリューションラボ2.0」として公開したと発表した。

 「デルGPUソリューションラボ」は、GPUを搭載した各種サーバーを設置し、HPCやグラフィックス仮想化などのソリューションを開発・検証できるようにした施設。デル東日本支社内の「Dell Solution Center」に常設されている。

 今回の機能拡大では、以前より提供していたvGPU対応のCitrix環境に加え、2015年3月にリリースされたVMwareのvGPU環境を常設。それぞれの環境に応じたWyseシンクライアント製品も用意し、顧客の要望に応じてそれぞれの環境で検証を行えるようにした。

 また、ワークステーション「Dell Precision」のラック型を新たに利用可能にし、物理ワークステーションと仮想ワークステーションの比較検証と、それらを連携させたハイブリッド環境を実現している。これにより、クロックの高いCPUやハイエンドグラフィックスのパフォーマンスをリモートで活用できるリモートグラフィックスソリューション(1対1のPCoIP環境)から仮想まで、適材適所でGPUを活用した検証に対応している。

 また、GPUおよびコプロセッサに最適化された高密度サーバー「PowerEdge C4130」が導入され、クラウドゲーミングやグラフィックスDaaSへの適用も視野に入れ、より広いプラットフォームでの検証が可能になった。

 一方HPC分野でも、Deep LearningなどGPUを活用した新ソリューションの検証を行えるとのこと。

石井 一志