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日本IBM、オンプレミスのストレージ基盤を可視化・最適化する新SaaS

 日本IBMは18日、オンプレミスのストレージ基盤を最適化するSaaS型サービス「IBM Spectrum Control Storage Insights」を発表した。

 「30分足らずで導入できる」(同社)という新サービスを活用することで、ストレージの消費量を部門別・アプリ別といった粒度で個別に把握可能となる。ストレージの可視性を高めることでストレージ管理を簡素化するとともに、アナリティクスを適用して容量計画を容易にし、パフォーマンス監視を強化する。使用率の低いストレージを再利用することでストレージの使用率などを改善できるという。

 IBMは2015年2月に、ストレージの非効率性を解決する新しいソフト製品群「IBM Spectrum Storage」を発表した。これには以下の6つの製品群が含まれる。

 「IBM Spectrum Accelerate」。IBMのXIVハイエンド・ストレージ装置において、素早い実装が可能な拡張性の高いブロックストレージ。どこからでも高速なデータアクセスを可能にし、クラウド環境において高い柔軟性を提供する。

 「IBM Spectrum Scale」。クラウドやアナリティクスに求められる拡張性と俊敏製を備え、グローバルな共有アクセスを実現するSoftware-Defined Storage。

 「IBM Spectrum Virtualize」。既存ストレージのリソース使用率を改善するストレージ仮想化技術。

 「IBM Spectrum Control」。自動ストレージプロビジョニング、キャパシティ管理、可用性モニタリング、およびレポートティングといった機能で、ソフトで定義された環境の効率的なインフラ管理を行う。

 「IBM Spectrum Protect」。ソフトで定義された環境、仮想環境、物理環境、クラウド環境向けに提供される、高信頼・高高率なデータ保護・復元を提供する。

 「IBM Spectrum Archive」。アクセス頻度の少ないデータをディスクからテープへ自動的に移動させるストレージ階層を実現する。

 これらIBM Spectrum Storageをはじめ、z Systems、IBM Power Systems、ミドルウェア、IBM SoftLayer、OpenStackを組み合わせることで、自由度の高いハイブリッドクラウドを構築することが可能とのこと。今回のIBM Spectrum Control Storage Insightsは、ハイブリッドクラウドを支え、データを効率的に管理し、ストレージのコストをGBあたり最大50%削減できる製品として訴求している。

川島 弘之